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久保「最高の滑り出し」ソシエダ移籍1号 初の開幕スタメンで即!鮮やかボレーが決勝弾

[ 2022年8月16日 04:30 ]

スペイン1部   Rソシエダード1-0カディス ( 2022年8月14日 )

カディス戦の前半、ゴールを決め歓声に応えるRソシエダードの久保(手前右)=共同
Photo By 共同

 レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)が14日、敵地でのカディスとの開幕戦で、今季初ゴールとなる決勝弾を決めた。2トップの一角で先発し、後半34分までプレー。前半24分に利き足でない右足でボレーを決め、チームを1―0勝利に導いた。スペイン4年目で開幕スタメンは初。新天地で鮮烈デビューを飾り、11月20日開幕のW杯カタール大会に向けても最高のスタートを切った。

 久保が新天地でいきなり輝きを放った。前半24分だ。DFの裏にタイミング良く飛び出すと、浮き球のパスを左足でトラップし、最後は浮いたボールをそのまま右足ボレーで叩き込んだ。この移籍後初ゴールが決勝弾となり、チームも白星発進。チーム今季1号を決めた背番号14は「初戦からチームの力になれて、とてもうれしい。今までで最高の滑り出しだと思う。本当に幸せ」と喜んだ。

 久保は19年夏にFC東京から世界屈指の名門Rマドリード入り。だが、過去3季は期限付き移籍となった。今季はRソシエダードに完全移籍。過去2シーズンはいずれも1点に終わっていたが、「W杯前に波に乗って、早いうちから2点、3点と取れるシーズンにしたい」と語っていた通り、開幕戦で“有言実行”の一発を決めた。

 アルグアシル監督が新たな“能力”を引き出した。この日は開幕前にテストさえしていなかった4―3―1―2布陣で臨み、右MFが主戦場の久保も不慣れな2トップの一角で起用された。久保は本来、足元でボールを受けるタイプだが、指揮官からは「逆に裏に狙っていけ」と指示されたという。この日の得点は、まさに狙い通りの形。久保も「僕が知らない才能を引き出してくれた。監督が描いた通りの得点だった」と感謝した。マン・オブ・ザ・マッチにも選出。今後は代表でもプレーの幅が広がりそうだ。

 次戦は21日(日本時間22日)のバルセロナとのホーム開幕戦。W杯へ向けても最高の滑り出しを見せたレフティーが、今度は少年時代を過ごした古巣との一戦でさらに成長した姿を見せつける。

 《日本人最多3チーム目得点》Rソシエダードの久保が前半24分に自身初の開幕戦ゴール。スペイン1部通算では7得点目。これまでの6点はチームの2点目以降に決めており先制決勝弾は初となった。過去所属した4チーム中、得点を挙げたのは3チーム目で、日本人選手では乾貴士の2チーム(エイバル、アラベス)を抜いて最多。また、移籍後初ゴールまでの試合数は、マジョルカが10試合、ヘタフェでは17試合を要していた。    

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