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城彰二氏 鎌田のインサイドハーフは大きな収穫 FWのスピード生かす戦い方が効果的に

[ 2022年6月3日 06:15 ]

国際親善試合   日本4-1パラグアイ ( 2022年6月2日    札幌ド )

<日本・パラグアイ>前半、キレのある動きを見せる鎌田 (撮影・光山 貴大)
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 【城彰二 視点】新戦力を試したり、いろいろなことができるチャンスで、鎌田のインサイドハーフは大きな収穫だった。所属チームではもう一つ前の位置で、自由に動いているが、日本代表ではこれまで何度かチャンスをもらいながら結果を出せていない。この試合では余裕を持ってプレーしていたし、ボールもキープできていた。何より体が動き、当たり負けしていなかった。

 ゴールの場面は堂安のパスを頭で合わせてGKに当たって入ったが、高さ(1メートル80)もあるしDFの間を抜けてあの位置に入る嗅覚も素晴らしい。前半11分に三笘のパスをダイレクトでシュートしてポストに当たった場面や後半PKを獲得した場面など何度もいい形をつくった。

 前線に大迫のようなキープできる選手がいないので、インサイドハーフの鎌田が起点となってためをつくり、浅野や前田がスペースに走る形ができる。全体のバランスを考えれば、鎌田をこの位置で使い、FWのスピードを生かす戦い方は効果的だ。

 浅野、前田、原口、堂安、三笘もそれぞれ特長を出していて、ポジション争いは激しくなる。だが、攻撃陣に関しては、今後は今まで出ていた選手を含めて“組み合わせ”をもっともっと試すべき。一人一人の連係力が違うので、より力が発揮される組み合わせを見つけたい。さらに伊藤が良かったので、3バックも試してみてはどうだろう。選択肢を増やすためにも、今の時期にトライしてほしい。(元日本代表FW)

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2022年6月3日のニュース