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W杯 日本は「死の組」 初戦はドイツ スペインも同じE組

[ 2022年4月2日 05:30 ]

W杯カタール大会組み合わせ抽選会の会場に入る森保監督(ロイター)

 11月21日に開幕するW杯カタール大会の1次リーグ組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日未明)、ドーハで行われ、第3ポットの日本代表はE組に入り、大会第3日の23日に初戦でドイツと激突することになった。第2戦は27日にコスタリカとニュージーランドのプレーオフ勝者、12月1日の最終戦でスペインと対戦する厳しい組み合わせとなった。

 スーツ姿の森保監督は、華やかな壇上で進められる組み合わせの行方を真剣なまなざしで見守った。第3ポットでは6番目に「JAPAN」の名が登場。日本は「E組」に入った。第1ポットからのスペイン、第2ポットからのドイツと同組。いずれもW杯優勝経験を持つ世界を代表する強豪国でまさに「死の組」に。日本の初戦はドイツに決まった。

 森保監督は「W杯出場国は全てが強豪。ポットが結果を保証するものではない」と話していた。先月29日にW杯アジア最終予選を終え、現役時代に「悲劇」を経験した因縁の地には同31日に入った。照りつける日差しを受け「ワクワクしている」と武者震いした。組み合わせが決まり、悲願の「W杯8強」へ、ターゲットは明確となった。

 W杯本番に向けたチーム強化はいよいよ本格化する。森保監督は「もう一度、いろいろな選手を見たい」と話す。今後、カタールから欧州へと飛び、視察を続ける。W杯メンバー争いは横一線。6月には国内で4試合の親善マッチを行う。7月には国内組でE―1選手権(中国)に臨み、新戦力の発掘と底上げを図る。9月には海外遠征も計画する。W杯へ、総仕上げの段階に入る。

 W杯最終予選では序盤に2敗を喫し、進退問題にまで発展、森保監督も覚悟を日本協会に伝えていたという。布陣を4―2―3―1から4―3―3に替え、転機となった昨年10月のオーストラリア戦から6連勝。最後はベトナムと引き分けたが、V字回復でW杯切符をつかんだ。過去にW杯16強入りしたトルシエ監督の「組織力」、岡田武史監督の「守」、西野朗監督からは「攻」を継承。そこに森保監督の色を加えた。

 1次リーグの組み合わせは決まった。目標は過去の日本代表が成し得なかった16強の壁を破り、歴代最高となるW杯8強。かつて日本中が涙にくれた悲劇の地で「ドーハの歓喜」を目指す。

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