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なでしこ熊谷が“海外挑戦のススメ”「普段から世界と戦う意義は大きなものがある」

[ 2022年2月4日 05:35 ]

<日本・中国>前半、競り合う熊谷(右)
Photo By ゲッティ=共同

 W杯予選を兼ねるアジア杯(インド)に臨んでいるFIFAランキング13位の女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」は3日、準決勝で同19位の中国に2―2の末のPK戦で3―4で敗れた。W杯出場権を獲得したものの4強で姿を消し、3連覇はならなかった。

 DF熊谷紗希(31=バイエルン)から“海外挑戦のススメ”だ。「普段から世界(のトップレベル)と戦う意義は大きなものがある。私自身はそこに向かって挑戦してほしいと思うが、あとは本人の意思。そこについては本人が行きたいかどうかに懸かってくる。女子のチャンピオンズリーグも見られるようになっているので、身近に感じながら、チャレンジするべきだなとは思っています」。自身は11年夏に欧州へ飛び立ち、世界を肌で感じてきた。

 今大会ではFIFAランキング47位のミャンマー、同32位のベトナム、同38位のタイに勝利。だが、同18位の韓国とは1―1の引き分けており、さらに同中国には悔しい敗戦。31歳のセンターバックは危機感を募らせている。

 「今大会は正直、不甲斐なさしかない。アジアで勝てなかった事実を受け止めないといけない。自分たち負けていますけど、アジア杯は世界と比べて決してレベルの高い大会じゃない。W杯で勝つとなったら、中国に負けているようじゃ勝てない。チームを作るという意味ではこの負けを経験として積み重ねていかないといけないし、戦う相手はこんなところじゃないと全員が理解する必要がある」

 チームの目標はW杯出場ではない。見据えるのはその先だ。そのためには、「アジアを制せなかったチーム」からの脱却は必須。プレー強度やプレースピード、ゲームコントロールを含めて一つも二つもレベルアップするための、主将からの“金言”だ。

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2022年2月4日のニュース