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森保ジャパンのエースは俺!セルティック大然、鮮烈デビュー開始4分弾

[ 2022年1月19日 05:30 ]

スコットランド・プレミアリーグ   セルティック2ー0ヒバーニアン ( 2022年1月17日 )

<セルティック・ヒバーニアン>前半4分、移籍後初ゴールを決める前田(共同)
Photo By 共同

 電光石火のゴールだ。スコットランド1部のセルティックに加入したFW前田大然(24)が17日、デビュー戦のリーグ、ヒバーニアン戦で前半4分に先制点となる移籍後初得点を決めた。負傷のFW古橋亨梧(26)を欠く中、3トップの中央に入り、最初の好機を仕留めた。ともに先発デビューしたMF旗手怜央(24)は最優秀選手に選ばれ新加入の日本人がいきなり存在感を示した。

 名刺代わりのデビュー弾だった。前田が開始4分で大仕事。最初に迎えた決定機で、右からのパスを右足で流し込み6万人の大観衆を熱狂させた。愛娘の爽世(そよ)ちゃん(2)に向けたおなじみの「それいけ!アンパンマン」ゴールパフォーマンスも早速披露。クラブ公式TVで慣れない英語で「ゴールで貢献できてとてもハッピー」と喜びつつ、日本語で「点を取らないと優勝できない。チームを引っ張る気持ちでやらないと」と決意を示した。

 ポステコグルー監督からラブコールを受けて加入した。前所属の横浜に20年夏に加入した際、クラブのスタイルに慣れない時期も起用を続け、昨季のJ1得点王まで素質を開花させてくれた恩師こそ、この「ボス」。新天地でも横浜での前田のプレーを見続けていたという指揮官は「地球の裏側まで来てすぐに適応するのは簡単でないが、やれると確信していた」と絶賛した。

 驚異的なスピードに加え、それを何度も反復できる持久力が前田の真骨頂。その原点は、大阪府の実家近くにある、古くは万葉集にも詠まれた「二上山」にある。獣医師の父の伸幸さん、動物病院を経営する母の幸枝さんの下に5人きょうだいの2番目で生まれた前田は、2歳から大人の足で片道1時間かかる標高約500メートルの山道を上り始めた。小学校入学まで保育園登園前に毎朝、きょうだいと一緒に砂利の道を走って上り、駆け降りた。

 日本人離れした能力を生かして初めて海外挑戦したのは19年夏。ポルトガル1部マリティモに加入した。通訳不在でも持ち前のコミュニケーション能力で打ち解け、リーグ23試合で3得点を挙げた。だがクラブ本拠地がある大西洋沖のマデイラ島は日本人が自身の家族しかいなかったという環境で、新型コロナ禍での安全を優先し帰国。横浜で昨季36試合23ゴールを挙げてリーグ得点王とベストイレブンに輝き、願い続けた海外再挑戦を実現させた。

 「僕はうまい選手ではないので、がむしゃらに戦って点を取るところを見てほしい。監督の戦い方を知っているし、もっと良くなる」と自信を示した前田。その好調ぶりは、W杯アジア最終予選で佳境を迎える日本代表にとっても好材料だ。19年夏の南米選手権以来の招集となった昨年11月のオマーン戦、ベトナム戦ではベンチ外。古橋、三笘をケガで欠く今こそ、韋駄天(いだてん)の登場に期待が高まる。

 ≪4分縮めた≫セルティックで先発デビューした前田が前半4分にゴール。日本から欧州1部リーグのチームに移籍した日本人選手(再渡欧を含む)では、19年8月3日にFW中村敬斗(オランダ1部トウェンテ)がPSVアイントホーフェン戦で決めた前半8分を上回る先発最速ゴールとなった。

 ◇前田 大然(まえだ・だいぜん)1997年(平9)10月20日生まれ、大阪府出身の24歳。山梨学院高から16年にJ2松本加入。17年はJ2水戸に期限付き移籍。19~20年はポルトガルのマリティモに期限付き移籍してプレー。20年夏に横浜で国内復帰し、21年には23得点でJ1得点王に輝いた。19年南米選手権でA代表デビュー、21年東京五輪ではフランス戦でゴール。1メートル73、67キロ。

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