J1昇格の京都・チョウ貴裁監督 チームも自身も改革 パワハラ問題反省し「選手に逃げ道つくれるように」

[ 2021年11月29日 05:30 ]

明治安田生命J2第41節   京都0-0千葉 ( 2021年11月28日    フクアリ )

<千葉・京都>サポーターに手を振る京都・チョウ貴裁監督(撮影・西海健太郎)
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 J2は各地で11試合が行われ、京都が千葉と0―0で引き分けて勝ち点83として2位を確定し、1試合を残して来季J1への昇格を決めた。2010年以来12年ぶりの復帰。今季就任したチョウ貴裁(キジェ)監督(52)の下、攻守一体型のサッカーが結実した。既に昇格を決めていた磐田は群馬と引き分け、勝ち点88でJ2優勝を果たした。また、21位の愛媛、22位松本のJ3降格が決まった。

 試合終了の笛を聞いた瞬間、両手で大きなガッツポーズをつくり「おっしゃー!」と雄叫びを上げた。過去に湘南を率いて3度昇格を経験していてもチョウ貴裁監督の目に熱くこみ上げるものがあった。

 「自分に京都の歴史を背負う力はない。でも、ここからの歴史は背負えると思ってやってきた」

 クラブは10年にJ2へ降格。FW久保(シンシナティー)やMF原川(C大阪)ら有望なアカデミー出身選手を輩出しながらトップチームは長いトンネルに迷い込んだ。相次ぐ指揮官の交代、強化スタッフの入れ替わり。18年は一時期、最下位まで落ちた。そんな負のオーラを払しょくしたのが生まれ故郷に戻ってきた指揮官だった。

 湘南を率いた19年、パワハラ問題で1年間の指導者ライセンス停止に。「100%自分が間違えていた」。過去の過ちを反省し、自分と向き合った。「選手の成長を応援するスタンスは変えず、でも逃げ道をつくってあげられるように取り組んできた」。20年の流通経大コーチを経てJに戻ってきた今季。「HUNT3」の標語を掲げ、勝ち点3を奪いにいく攻守一体型のサッカーを目指した。シーズン中盤以降は選手が満足しないよう、自主性を持たせる問いかけも欠かさなかった。

 本気で川崎Fに勝利することを見据えている。「J1昇格は目標ではなく、あくまで通過点。京都には金閣寺や銀閣寺があって、世界的にもサッカーの印象は薄いかもしれない。そこを根付かせるためにやっていく」。ゆくゆくは「京都から世界へ」――。大きな野心を抱き、12年ぶりのJ1舞台へ乗り込む。(飯間 健)

 《FWウタカは残留方向》元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカは残留の方向で話し合っていることが分かった。昨季J2得点王に輝いたストライカーは今季もランク2位の21得点。来年38歳になるが、実力に衰えはない。また、新戦力として今季J2得点ランク5位の13得点を挙げている岡山のFW上門や湘南のDF杉岡らをリストアップしていることも判明。上門はJ1強豪クラブを含めて複数クラブとの争奪戦となっている。

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