W杯欧州プレーオフ　イタリアとポルトガルが同組に　イタリア・マンチーニ監督「避けたかった」

イタリアのマンチーニ監督（ロイター）

　22年W杯カタール大会欧州予選プレーオフの組み合わせ抽選が26日に行われ、イタリアとポルトガルの新旧欧州王者が同じ組に入った。プレーオフは予選各組2位に入るなどした12チームが3組に分かれ、4チームによる一発勝負のトーナメントで争われる。

　C組で今夏の欧州選手権王者イタリアは北マケドニア、16年欧州選手権覇者のポルトガルはトルコとそれぞれ初戦で対戦し、勝者が出場権を懸けて戦う。イタリアは前回18年ロシア大会予選で敗れ、60年ぶりに本大会出場を逃したが、2大会連続で予選敗退となれば史上初。C・ロナウドが近年の好成績を支えてきたポルトガルが出場を逃せば、24年ぶりとなる。

　イタリアのマンチーニ監督は「素晴らしい組み分けではなかった。もっとベターなものがあっただろう。我々がポルトガルを避けたかったように、彼らもイタリアを避けたかっただろう」と複雑な表情。ポルトガルのサントス監督は「イタリアのことを考える状況ではない。トルコを倒すことに集中することが重要」と目先の対戦重視の姿勢を強調した。

　また、B組ではロシア―ポーランド戦とスウェーデン―チェコ戦の勝者が出場権を争う。ポーランドは20年FIFA最優秀選手のレバンドフスキ、スウェーデンは40歳にして健在ぶりを示すイブラヒモビッチをそれぞれ擁するが、両者がそろってカタールのW杯に出場することはなくなった。

　A組ではスコットランド―ウクライナ戦、ウェールズ―オーストリア戦の勝者がW杯切符を争う対戦。試合は来年3月24、29日に行われる。