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新生なでしこ黒星発進 代表デビューのMF成宮「同じ絵を描ける攻撃をしていかないと」

[ 2021年11月26日 07:20 ]

国際親善試合   女子日本代表0―2女子アイスランド代表 ( 2021年11月25日    オランダ・アルメレ )

アイスランド戦で代表デビューした成宮唯 (C)JFA
Photo By 提供写真

 FIFAランク13位の日本代表は、同16位のアイスランドに0―2で完敗。10月に就任した池田太監督(51)の初陣を白星で飾ることはできなかった。MF成宮唯(26=INAC神戸)が右サイドハーフとして代表デビューするなど、今夏の東京五輪から大幅にメンバーを変更。新メンバー、新戦術による連携ミスから失点を許すなど、来年1月の女子アジア杯(インド)へ向けて多くの課題を残した。

 新生なでしこの初陣は、ほろ苦い船出となった。前半14分に左サイドを崩されて先制を許すと、後半25分にはロングボールからまたも左サイドを突破されて2失点。池田新監督の初陣を飾れず、代表デビューとなった成宮は「池田監督になってコンセプトは“奪う”だったが、回数は相手に比べると多くない。得点も勝利も奪えなかったので、(テーマを)1つもクリアできなかった」と唇をかんだ。

 序盤から指揮官が掲げる「アグレッシブさ」で果敢に高い位置でプレッシャーをかけるも、2失点ともにハイプレスの裏を突かれた。DF南萌華(22=三菱重工浦和)は「チーム全体で前からプレッシャーをかけるのがコンセプトだが、行く時と行かない時の選択もしないといけない。一発でやられると、それまでの時間がもったいなくなる。背後のスペースはもっと意識してプレーしないといけない」と、課題を口にした。

 池田新監督を迎えて初の海外遠征で今夏の東京五輪組から12人、国内で結果を残したフレッシュな新戦力11人を招集した。この日は東京五輪組6人と、新戦力5人を先発に抜てき。戦戦術、新メンバーによる連携ミス想定内で、この日は“チャレンジ”の要素が大きかった。

 29日(日本時間30日)にはオランダ戦へ、成宮は「最後の精度、クオリティー、創造性が不足していた。同じ絵を描けるような攻撃していかないと」と修正を誓った。

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