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川崎F・伊藤強化部長「新しいフロンターレを見せられた」主力流出の困難乗り越え万感

[ 2021年11月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第34節   川崎F1―1浦和 ( 2021年11月3日    等々力 )

<川崎F・浦和>電話する川崎F・伊藤宏樹強化部長(撮影・西海健太郎)
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 川崎Fは今年、かつて鹿島など常勝軍団がたどった「宿命」とも直面した。シーズン中の主力流出だ。今夏、三笘と田中がそろって海外移籍。元々海外志向が強く、伊藤宏樹強化部長(43)も「想定はしていた」と振り返る。

 ただ「心配はしていなかった」とも。「多少の影響は」と感じながらも「残りのメンバーで十分にカバーできる」と踏んでいたからだ。実際、夏場に大卒新人の橘田、20歳の宮城ら若い力も台頭。「来季も見越して」補強したマルシーニョも新たな競争をもたらし「監督やコーチ、選手たちの力で一段と強くなった」と評価した。

 圧倒的な強さを誇った昨年のV。長年チームを支えた中村憲剛氏も引退した中、今年は困難を乗り越え勝ち点などでさらに上回った。それだけに伊藤氏も「今まで憲剛に頼っていた分、それをみんなが受け止めてさらに成長した。新しいフロンターレを見せられた、価値のある一年だったと思う」と万感の思いで連覇を振り返った。

 ◇伊藤 宏樹(いとう・ひろき)1978年(昭53)7月27日生まれ、愛媛県出身の43歳。新居浜工、立命大を経て01年に川崎F入り。俊足DFとして活躍し05年からは主将も務めた。J1通算235試合4得点、J2通算154試合5得点。13年の引退後もクラブに残り集客プロモーション部、スカウトを経て今年から強化部長に就任。

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