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名古屋再建へ鬼になったフィッカデンティ監督 カミナリ、叱責も「勝って報われる形になって良かった」

[ 2021年10月31日 05:30 ]

ルヴァン杯決勝   名古屋2―0C大阪 ( 2021年10月30日    埼玉 )

<名古屋・C大阪>稲垣と笑顔で写真に納まる名古屋・フィッカデンティ監督(右)(撮影・西海健太郎)
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 名古屋・フィッカデンティ監督の改革が結実した。「選手はいろんなことを犠牲にしてきた。勝って報われる形になって良かった」。この2年間の道のりは平たんではなかった。19年9月に名古屋監督に就任したが、当時はJ1で低迷。最終節にようやく残留を決めたが、自信を取り戻すには至らなかった。

 20年のキャンプ。選手に何度も語りかけたのは「ここから変わっていこう」という言葉だった。表情や態度に目を光らせ、緩みを感じるとカミナリを落とした。主将のDF丸山らを呼んで「これではダメだ」とシビアな雰囲気をつくり出した。ある主力選手には「チームのために走れないのなら次からの起用はない」と叱責し、次の試合で起用しなかったこともあった。

 「愛情がなければ、結果は出ない」。来日8年目でつかんだタイトル。再建に成功した戦略家は、また目を細めた。

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2021年10月31日のニュース