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浦和加入の酒井 9季ぶりJ1復帰戦で躍動、白星貢献 それでも「まだ10のうち1か2」

[ 2021年8月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第24節   浦和2―1鳥栖 ( 2021年8月14日    浦和駒場 )

<浦和・鳥栖>前半、右サイドを駆け上がる浦和・酒井(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは14日、各地で4試合が行われ、浦和は鳥栖を2―1で下して4戦ぶりの勝利を挙げた。9季ぶりにJ復帰した日本代表DF酒井宏樹(31)ら新戦力が躍動。1―1の後半には江坂任(29)がPKで決勝点を挙げリーグ戦12年ぶり開催となった駒場で白星を飾った。首位の川崎Fは今季初の無得点で柏と引き分け。開幕からの不敗記録は守ったが、連勝は4で止まった。

 右サイドからの「圧」は半端なかった。前半17分、スピードに乗った酒井が相手DFをかわし、エリア内までえぐる。オーバーラップは別次元の迫力。浦和の聖地・駒場にどよめきが起きた。それでも「まだまだ自分のパフォーマンスも連係も良くなる。まだ10のうち1か2です」と頼もしかった。

 東京五輪4位の悔しさは残る。浦和合流4日目。急ピッチで準備した。「まだ考えながらプレーしている」と言うが、攻守に強度は別格。試合中、DF岩波にもっと前に運ぶよう声を掛ける場面もあった。「できない選手には言いません。その後、試合運びは変わったと思う」と話した。

 3333日ぶりに立ったJの舞台。まだ欧州でプレーする実力がありながら、周囲の反対を押し切り「責任感をもたらしてくれるクラブだから」と浦和移籍を決断した。脳裏には小野(現札幌)、闘莉王らが活躍した黄金期の強さが強烈に残っているという。「あのレッズに近づけたい」。デビュー戦からその気概は見えた。

 MF平野も先発し、DFショルツは途中出場。同じく新戦力の江坂は明本の先制弾をアシストし、後半39分には決勝のPKも決めた。酒井は言った。「始まりの一歩と思ってほしい。まだまだ強いレッズを見せられる」。レッズに強く、新しい風が吹いてきた。

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