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久保 マジョルカへ“出戻り”期限付き移籍 ソシエダ有力候補も本人が決断

[ 2021年8月11日 05:30 ]

久保建英
Photo By スポニチ

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(20)がマジョルカへ期限付き移籍することが10日、関係者の話で分かった。

 久保はメディカルチェックなどのため現地入りする。マジョルカでのプレーは2季ぶり。スペインで3季目を迎える成長株には多くのクラブが期限付きでの獲得に関心。候補としてエスパニョールのほか、Rソシエダードが有力となっていたが、昨季5位と躍進したクラブには前線に有力選手が多く競争が激しい。東京五輪で合流が遅れて序盤の定位置争いは楽観できず、慎重になった。

 マジョルカは2季前に活躍した実績があり、生活面も含めて勝手知ったる環境。監督、選手は代わったが、スタートダッシュへのハードルは低いと踏んだ。久保自身も35戦4得点したマジョルカ入りを希望したという。買い取りのオプションはなく、Rマドリードからは成長して戻ることを期待されている。

 昨季はビリャレアルとヘタフェの2クラブに在籍したが、十分な出場機会を得られないまま不本意なシーズン。五輪でも4位で悔し涙を流し「サッカーだけやっていればまた神様がチャンスをくれると思う」と巻き返しを誓っていた久保の新天地が決まった。

 ◇久保 建英(くぼ・たけふさ)2001年(平13)6月4日生まれ、川崎市出身の20歳。11年9月にバルセロナの下部組織入り。15年5月からFC東京U―15でプレー。同U―18所属時の16年11月5日のJ3長野戦で、15歳5カ月1日でのJリーグ史上最年少出場を果たす。19年6月にRマドリード移籍が発表され、同8月にマジョルカへ期限付き移籍。20~21年シーズンはビリャレアル、ヘタフェでプレーした。1メートル73、67キロ。利き足は左。

 ▽RCDマジョルカ 西地中海に浮くバレアレス諸島州のマジョルカ島を本拠に1916年創設。リーグ優勝こそないが98年にスペインスーパー杯、02~03年シーズンに国王杯を制覇。チームカラーは赤と黒。かつて大久保嘉人、家長昭博が所属した。久保がプレーしていた19~20年シーズンは19位に終わり、2部降格したが、20~21年シーズンは2部2位で自動昇格。指揮官はルイス・ガルシア・プラサ監督(48)。本拠地はエスタディ・デ・ソン・モイクスで収容は約2万3000人。 

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2021年8月11日のニュース