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大然 大会初ゴールがとどめ弾、長男妊娠中の妻へ“おなかにボール”パフォ

[ 2021年7月29日 00:10 ]

東京五輪男子サッカー・1次リーグA組   日本4―0フランス ( 2021年7月28日    日産スタジアム )

<日本・フランス>後半、4点目を決める前田(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 東京五輪サッカー男子代表が1次リーグ最終戦でフランスに4―0で完勝し、日本代表初の1次リーグ3連勝で2大会ぶりの準々決勝進出を決めた。3―0の後半アディショナルタイムには、後半35分から途中出場のFW前田大然(23)が大会初ゴールを決め、フランスにとどめを差した。

 5人きょうだいの2番目で長男。動物病院を経営する母の幸枝さんと獣医師の父の伸幸さんのもとに産まれた。両親は「子どもが生きる道を決める。(親は)そういう場所だけ提供してあげようという気持ちで」、千咲、大然、野乃花、草原、野原と全員に自然あふれる名前を授けた。前田は大自然から「大然」となった。

 結婚は早く、日本代表に初選出された19年夏の南米選手権(ブラジル)の最中に愛娘の爽世(そよ)ちゃんが誕生した。今は愛妻のおなかに長男がいる。予定日は8月末。いつ産まれてもおかしくない。ゴールを決めると、ボールをおなかに入れた。「五輪終わったら生まれるので、その赤ちゃんのためにやりました」。所属する横浜の本拠地で、愛息に届けるパフォーマンスを届けた。

 「しっかりサブの選手がこうやって結果を出すことで、チームの士気が上がる。チームメートやスタッフに感謝したい。次の試合もすぐ3日後にあるので、そこに照準を合わせていけたら」。J1の得点数はFW3人の中で最多の10ゴール。持久力も兼ねる韋駄天(いだてん)は「(残り)3試合あるので、1試合ずつしっかり点を取っていければ」と、まだまだゴールを生み出す意欲を口にした。

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2021年7月28日のニュース