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佐々木則夫氏 なでしこ、五輪1次L初戦21日VSカナダにつながる“まとまり”

[ 2021年7月15日 05:30 ]

国際親善試合   日本1ー0オーストラリア ( 2021年7月14日    サンガS )

後半、日の丸を背にプレーするイレブン(撮影・西海健太郎)
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 【佐々木則夫 視点】現時点のベストメンバーで、やろうとしているサッカーが見えて、内容も良かった。得点のPKは、左MFの長谷川がパスを受けてクロスでチャンスをつくる中で得たものだった。全体的にも中島を中心にまとまっていた。日本が五輪初戦で戦うカナダは、オーストラリアと同等の力があり、似たような展開になる。相手の攻撃に耐えながら日本の良さを出してゴールを狙い、時間を見ながら杉田や田中、遠藤らを投入して変化をつけていく。FWに入ったMF遠藤はシュート力があるので、この位置で使うのも面白い。

 オーストラリアが早々に運動量が落ちたのとは対照的に、高温多湿の気候に慣れている日本にはアドバンテージがある。普通に考えればメダルに手が届く準備はできている。気になったのはDFから前線へのパス精度。センターバックは高さ対策なら南だが、精度なら宝田だ。もう少し前でボールを奪うことも必要。ボールを失ったときのカウンターの対応や相手のパワープレー対策、攻守のセットプレー対策も重要だ。(元なでしこジャパン監督)

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2021年7月15日のニュース