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チェルシー 9季ぶりCL王者 プレミア対決“下克上”4位が王者食い

[ 2021年5月31日 05:30 ]

欧州チャンピオンズリーグ決勝   チェルシー1-0マンチェスター・シティー ( 2021年5月29日    ポルトガル・ポルト )

<マンチェスターC・チェルシー>9年ぶりの欧州CL制覇に歓喜するチェルシーの選手(AP)
Photo By AP

 ポルトガルのポルトで29日に決勝が行われ、チェルシーが1―0でマンチェスター・シティーとのイングランド勢対決を制し、9季ぶり2度目の優勝を決めた。前半42分にMFカイ・ハーバーツ(21)が決勝点。1月就任のトーマス・トゥヘル監督(47)がチームを頂点に導いた。チェルシーは12月に日本で開催予定のクラブW杯に欧州代表として出場する。

 不利と予想された一発勝負でチェルシーが勝負強さを発揮した。前半42分の速攻でハーバーツが相手ゴールをこじ開けると、押し込まれた後半は堅守で1点差勝利。トゥヘル監督は「勝つには最高のパフォーマンスと強い絆が必要と思っていた。我々は実行した」と感慨に浸った。

 フランク・ランパード前監督から国内リーグ9位に沈んでいた強豪を引き継ぎ、まずは守備を整備。30戦の1試合平均失点は0・53点で、1点で勝てるチームを欧州CL出場圏の4位に引き上げた。昨夏にクラブ史上最高の移籍金7200万ポンド(約112億円)で獲得したハーバーツは、自身と同じドイツ人指揮官の下で存在感を発揮。CL出場20戦目の初ゴールが優勝決定弾となり「この瞬間を長い間、待っていた」と喜びをかみしめた。

 昨季パリSGで準優勝に終わったトゥヘル監督は自身の初優勝にも「ハングリーであり続け、次の目標に向かうのは大きな挑戦」と強調。結果が出なければ容赦なく監督を切り捨てるチームにあって早くも先を見据えた。

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2021年5月31日のニュース