大宮・佐々木監督、黒星スタート　チーム11戦勝ちなしも「下を向くのではなく前を向いて選手鼓舞したい」

明治安田生命J2第16節第1日   千葉2ー0大宮 （ 2021年5月29日    nack5スタジアム ）

＜大宮・千葉＞前半、指示を出す佐々木暫定監督（撮影・小海途　良幹）
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　大宮の暫定監督に就任した佐々木則夫監督（63）が初めて試合に臨んだが、千葉に敗れた。チームは11戦勝ちなしとなった。

　「きょうは必ず勝ち点3を取ろうと意識し、スタートから全開でいった。ハイプレスなど、今週4日間の練習とミーティングでやったことはできた。我々にも好機はあった。選手に勝たしてやりたかった」

　監督として采配を振るうのはなでしこジャパンを率いていた16年3月9日の北朝鮮戦以来、男子チームを率いるのは98年に大宮アルディージャ初代監督としてJFLで戦って以来。モチベーションを上げるのがうまいだけに、さっそくベテランDF河本裕之（35）を今季初めてスタメンに起用するなど手を打った。しかし前半40分に先制され、後半6分には絶好機にFW黒川淳史（23）が絶好機を外し、直後に2点目を失うまずい展開。11分にはDF2人を含めた3枚代えで流れを変えようとしたが逆転はできなかった。

　「不思議な負けはない。反省していい準備をして金沢戦に臨みたい。下を向くのではなく、前を向いてがんがん選手を鼓舞していきたい」と佐々木監督は振り返る。久々の采配だったが「試合勘などは4日間でよみがえってきた」と、不安はない。なでしこジャパンを世界一にした“持っている男”だけに、ここからが楽しみだ。