柏、リーグ6戦未勝利　クリスティアーノが巻き返し誓う「この苦しい状況を必ず脱出できる」

明治安田生命J1リーグ第17節   柏1―2札幌 （ 2021年5月29日    三協F柏 ）

＜柏・札幌＞前半、クリスティアーノ（手前）はPKを決める（撮影・小海途　良幹）
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　柏はホームで札幌に1―2で敗れ、リーグ6戦未勝利となった。前半35分、FWクリスティアーノ（34）の今季リーグ戦初ゴールで一時は同点としたが、同40分に勝ち越された。

　VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）が得失点に絡んだ。1点を追う前半35分、右サイドを駆け上がったDF高橋がPA内で相手と接触し転倒。一時はCKと判定されたが、VARによりPKを獲得した。それをFWクリスティアーノが豪快に蹴り込み同点。しかし、同40分には、オフサイドでノーゴールとなった判定がVARの介入により覆され2失点目。今季敗れた全試合で先制点を許しており、この日も追いつくことはできなかった。

　前節26日の神戸戦で約1カ月半ぶりにピッチへ帰ってきたFWクリスティアーノは、この日も先発フル出場。今季リーグ戦初ゴールは、09年から15年まで在籍したFW工藤壮人（31＝ブリズベン・ロアー）を抜くクラブのJリーグ最多記録となる67点目。歴史に名を刻んだ背番号9は、「この苦しい状況を必ず脱出できると信じている」と、巻き返しを誓った。

　1分け5敗に終わった今月の6試合で奪った総得点はわずか3。試合後ネルシーニョ監督（70）は「決定機を仕留めきれないと、ゲームの流れをこちらにもってくるのは難しい」と険しい表情。チームは17戦で早くも11敗目を喫し、16位に低迷している。