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鹿島・上田 執念と気迫の“不敗神話弾”でドロー、19年から通算10勝3分け

[ 2021年4月25日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   鹿島1―1神戸 ( 2021年4月24日    カシマ )

<鹿島・神戸>後半、神戸・小林と競り合いながら同点ゴールを決める鹿島・上田(左端)
Photo By 共同

 執念と気迫が、右足に乗り移った。1点を追う後半19分。鹿島のFW上田が縦パスに抜け出し、相手DFと競り合いながら右足でネットを揺らした。今季自身3点目となる起死回生の同点弾。直前に痛めた右腕でガッツポーズをつくったエースは「押し込めて良かった」と表情を緩めた。

 後半11分に相手DFと競り合った後、右腕から倒れ込んだ。相馬監督は「腕を振りづらそうにしていた。実際、代える準備はしていた」。それでも、ピッチの外で治療を受けた後に戻り、即ゴール。上田が得点した試合は19年シーズンから通算10勝3分けと“不敗神話”も継続した。

 今季は開幕の清水戦で負傷離脱。3月のU―24日本代表活動は選外だったが、直近4試合3得点と東京五輪へ猛アピールを続けている。「4試合3得点はいいかもしれないが、あくまで(試合は)1―1。もう1点必要だった。数字というよりも、一試合一試合の結果にこだわりたい」。鹿島のエースの自覚は、夏の大舞台にも続いている。

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2021年4月25日のニュース