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鳥栖23歳FW“ビースト”林が名古屋の連続無失点止めた!東京五輪代表争いアピール弾

[ 2021年4月19日 05:30 ]

明治安田生命J1第10節   鳥栖2ー1名古屋 ( 2021年4月18日    豊田ス )

<名古屋・鳥栖>前半6、先制ゴールを決めて酒井(右)に抱きついて喜ぶ林
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは各地で4試合が行われ、鳥栖が今季無敗だった2位名古屋を2―1で破った。前半6分にU―24日本代表FW林大地(23)が頭で先制ゴール。名古屋のJ1連続無失点記録を823分で止めた。「ビースト(野獣)」の愛称を持つ成長株が、東京五輪代表争いへ弾みをつけた。

 堅い「壁」をぶち破ったのは、鳥栖の“ビースト”だった。0―0の前半6分、FW林が左クロスに素早く反応。一瞬のスピードでニアへ飛び出すと、絶妙なヘッドで右隅に突き刺した。「どこのチームでも必ず隙がある。数少ない隙を狙っていた」。野性味あふれる先制弾で、開幕第2節からJ1記録の9試合連続無失点をマークしていた名古屋の堅守をついに打ち砕いた。

 絶賛売り出し中の23歳。追加での初招集となった先月のU―24日本代表では、第2戦のアルゼンチン戦で先制ゴールを挙げた。今季もここまでリーグ戦11試合で4得点と好調。5得点のFW山下らとともに快進撃の立役者となっている。

 遅咲きだった。これまで世代別代表とは無縁。FW食野、MF堂安らG大阪ジュニアユース時代の後輩の活躍に「ただただ凄いなという感じだった」と林は振り返る。それでも、大体大から加入した1年目の昨季は鳥栖で9得点を記録。苦労の末にたどり着いた舞台だからこそ、「鳥栖を勝たせられないと(代表に)呼んでもらえない」と気の緩みはない。

 チームは2試合ぶり勝利で3位に浮上。「もっとチームの中心になれるように頑張っていきたい」。がむしゃらにゴールへ向かう姿勢から親しまれた愛称のように、ひた向きに代表枠を狙い続ける。

 ◆林 大地(はやし・だいち)1997年(平9)5月23日生まれ、大阪府出身の23歳。4歳からサッカーを始め、中学時代はG大阪ジュニアユース。履正社高―大体大に進学。19年に特別指定選手として鳥栖でプレー。同年8月のC大阪戦でデビューするといきなりゴールを決めた。20年に正式に鳥栖に入団し、プロ1年目ながら9得点でチーム得点王。1メートル78、74キロ。

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