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鹿島DF犬飼「今いる人たちが責任を感じないと」解任のザーゴ前監督に恩返し誓う

[ 2021年4月15日 18:01 ]

相馬体制初陣に向け、練習から気合いが入る鹿島・犬飼
Photo By 提供写真

 J1鹿島が「劇薬投与」を力に変える。チームは15日、相馬直樹新監督(49)の初陣となる17日のアウェー徳島戦に向けて鹿嶋市内で調整。14日にザーゴ監督(51)が解任となり、迎える一戦を前にDF犬飼智也(27)は「監督が変わって1発目の試合はすごく大事なゲームになる。内容はもちろん、とにかく結果を出すこと」と語気を強めた。

 ザーゴ体制1年目の昨季、犬飼は自身J1最多となる31試合に出場。同じセンターバック(CB)だった前指揮官から多くを学び、そして何よりの財産となった。「プレーの幅を広げてもらった。CBの話しもたくさんした。成長をみせることが恩返しになると思う。学んだことは自分の中で、サッカー人生においてこの先、ずっと大事にしたい」と感謝を口にした。

 監督解任を決して無駄にはしない。今季は8試合を消化し、2勝2分け4敗で15位に沈む。ここまでリーグ戦での完封勝利はなく、失点12の数字が示すように、守り切れない試合が続いたのも低迷の理由でもある。守備陣をまとめる犬飼は「結局、選手たちが結果を出せていないから監督が責任を取る形になった。今いる人たちが責任を感じないといけない」と、重く受け止めている。

 この日の紅白戦では新たな配置が試されるなど、再び定位置争いが活発化。早速、監督交代の好影響も出てきている。「監督が変わるということは、また0からになる。そこが1番分かりやすい変化。練習からしっかりやらないととみんな思っているし、自分もそれは思っている」と犬飼。「強いアントラーズを取り戻す」と掲げた新指揮官とともに、巻き返しへの第一歩を刻む。

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2021年4月15日のニュース