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U24・17歳中野、代表定着へアピール必ず 高校生史上初の五輪代表に自信

[ 2021年3月28日 05:30 ]

<U-24日本代表練習>ドリブルする中野(中央)
Photo By スポニチ

 東京五輪世代のU―24日本代表は29日、同アルゼンチンと中2日で再戦する。0―1の敗戦から一夜明けた27日、初選出の17歳、DF中野伸哉(鳥栖)はデビューに向け居残り練習を敢行。同じ10代ながらA代表でも活躍する先輩のMF久保建英(19=ヘタフェ)の教えも胸に、高校生では史上初めてとなる五輪メンバー入りを目指す。チームは千葉県内で練習後、午後にチャーター機で北九州入りした。

 練習後のグラウンドには、最後までクロスやシュートを打ち込む中野の姿があった。「アルゼンチンの選手は個の能力が高かったけど、日本も決定機をつくれていた。その反省を踏まえて次に向かいたい」。デビューに向け、意気込んだ。

 最年少の17歳。19歳の久保からは「敬語じゃなくていいよ。俺も先輩に敬語じゃないから」と“教え”を受けたという。初日にあった硬さはすぐに解け、「一番下というのもあって、みんなから可愛がられている存在です」と自負。前向きで強心臓の持ち主だ。

 東京五輪開催決定時の13年は10歳。「パリ世代で行けたらいい」と思っていた五輪は、今回の招集で現実味を帯びた。高校生の五輪代表入りとなれば史上初。29日のアルゼンチン戦は、生き残りを懸けた一戦となる。

 主戦場は左サイドバック。前日はMF旗手が先発したが、旗手は代表では2列目を主戦場としてきた。主力は固定されておらず「ボールを取りに行くところは負けていない」と守備に自信を持つ中野が食い込む隙はある。

 「1年後くらいには海外に行って、2、3年後にはA代表に入って活躍するのが目標」と話す。A代表の常連で、スペインで活躍する久保の歩んだ道を思い描く若武者が、アピールに励む。

 ◆中野 伸哉(なかの・しんや)2003年(平15)8月17日生まれ、佐賀市出身の17歳。小1から思斉館FCでサッカーを始め、中学から鳥栖の下部組織入り。U―18に所属しながら昨年トップチームに2種登録され、8月1日のFC東京戦でクラブ新の16歳11カ月15日でJ1デビュー。今季は17歳6カ月10日で先発した湘南戦で、J1開幕戦の最年少記録を更新した。13歳から各年代別代表に選出され、19年U―17W杯は全4試合に出場。1メートル67、63キロ。利き足は左。

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2021年3月28日のニュース