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佐藤寿人 涙の引退会見…決断は11月、“ベストパートナー”青山と「1時間泣きながらしゃべった」

[ 2020年12月26日 16:26 ]

佐藤寿人
Photo By スポニチ

 今季限りで現役を引退した元日本代表FW佐藤寿人(38=千葉)が26日、千葉市内で引退会見を行った。さわやかな表情で「今日は自分なりの言葉でお話しできればと思っています」とスタートし、「選手としてなかなかピッチの上で貢献できていないと感じていたし、決断しなければいけないと思って決めた」と引退決断の理由を明かした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグ戦が中断する中、体力の低下を感じる出来事があった。長男と次男と一緒に近くの公園で体を動かした際、子どもたちの方が回復力が早く、自分はセット数を重ねると息切れしていく。

 「長男は高校2年、次男は中学2年とだいぶ大きくなっているので走りのトレーニングを3人でやった。(子どもの回復力の早さに)パパは今季で引退だと言って、その時は冗談半分だったが、やはり90分フルで出ていないここ数年を考えると決めなければいけないと感じた」

 大好きなサッカー選手という職業を離れていいのかという葛藤がありながら、クラブにピッチを去ることを伝えたのは11月8日の山形戦の直前、11月6日だったという。同日には「ベストパートナー」だという広島のMF青山敏弘(34)にクラブハウスに到着してから車内で電話をかけたと明かし、「(青山は)ずっと泣いていてくれた。1時間くらいずっとお互いに泣きながらしゃべって、目が真っ赤になっていたのですぐにはクラブハウスに入れなかった」と振り返った。

 また、広島時代の思い出を質問された際には涙を流し、言葉に詰まるシーンもあり、「最後、自分のコメントでも記したが、いってきますという形で広島を離れているので、またいつか、ただいまと言える日を楽しみにしていますし、またいつか一緒に戦えることを願っていますし、それまで自分自身ももっともっと選手ではない立場で勉強して、より成長した姿でクラブのために戦えるようにやっていきたい。泣くつもりはなかったが、非常に濃い時間を過ごさせてもらったので。すみません」と思いを吐露した。

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2020年12月26日のニュース