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G大阪 総力戦で天皇杯出場権の2位死守 宇佐美にシュート教えてもらった福田が今季初ゴール 

[ 2020年12月7日 05:30 ]

明治安田生命J1第31節   G大阪2-1湘南 ( 2020年12月6日    BMWスタ )

<湘南・G大阪>前半6分、ゴールを決めたG大阪・福田は藤春(右)と抱き合って喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 G大阪は敵地で湘南を2―1で退け、2位を死守した。前半6分にMF福田湧矢(21)が今季初得点を奪うと、後半21分にJ1通算200試合出場のFWパトリック(33)が決勝点。FW宇佐美貴史(28)ら主軸に負傷者が続くが、全員で2位以内に与えられる天皇杯出場権をつかみ取る。

 残り1枠となった天皇杯出場権への執念が、足を動かした。ケガで出場できなかった仲間の思いを背負って、ボールに集中した。粘る湘南を振り切り、3試合ぶり勝利で2位の座を守った。

 「宇佐美さんにシュートを教えてもらって、ずっと練習していた。それが(結果に)結びついた。感謝しかないですね」

 先制点を挙げた福田は今季初得点の裏側を明かした。この試合は韓国代表DF金英権(キムヨングォン)だけではなく、FW宇佐美も負傷欠場。だがMF小野瀬の負傷後は右MFでのスタメン起用が続く福田は、エースの姿勢を見ていた。学んでいた。日々の積み重ねが糧となり、シーズン終盤の大事な1戦で結果として表れた。

 守備陣はセンターバックで9月16日の湘南戦以来となるコンビを組んだDF昌子とDF三浦が復調の兆し。終了間際にスーパーセーブを見せたGK東口も健在だ。宮本監督は宇佐美と金英権に関して、重症ではないことを示唆したものの、中9日で迎える次戦・横浜FC戦(16日、パナスタ)は、福田が累積警告で出場停止。すでにMF井手口と小野瀬の今季中の戦列復帰は微妙な状況となっている。

 難しいチームマネジメントは続く。だが指揮官は「負傷者が多くなるのは残念だけど、全体で乗り切るしかない。残り2試合だけではなく、その先も見据えて戦っている」と覚悟を口にした。新国立での元日決戦を目指し、総力戦で残り2試合に臨む。

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2020年12月7日のニュース