【川崎F歴代担当記者が語る“引退”憲剛の素顔(1)】みんなに愛される真摯な人間性

[ 2020年11月2日 05:30 ]

川崎F・中村憲剛 電撃引退発表 ( 2020年11月1日 )

17年12月 悲願J1制覇
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 記者を必ず名前で呼ぶ。記事を書けばきちんと読んでいて「ありがとう」と言ってくる。40年間記者をやっているが、Jリーガーの中でこれほど記者と真摯(しんし)に向き合ってくれる選手は珍しく、ここまで社会人として立派な選手はそうはいない。練習後もサポーターと率先して触れ合うし、チームイベントにも積極的に参加。中村を見て他の選手もまねたが、川崎Fが強くなり、人気面でもJリーグを代表するようになったのは「中村憲剛がいたから」と断言できる。

 風間監督時代によく言っていたのが「30歳を過ぎてからこんなにうまくなるとは思ってもいなかった」との言葉。Jリーガーの概念を壊した選手だった。自身の成長とともに願っていたのはチームの勝利。もう一歩で頂点を逃す場面が続いていただけに当時は「優勝したいなぁ」と何度も口にしていた。

 練習後に長男を連れて練習場に戻り、サッカーを教える子煩悩な一面もあった。家族を大切にするのも中村の人間性だろう。これから第二の人生が待っているが、きっと立派な後輩を育ててくれると確信している。(15、16年川崎F担当・大西 純一)

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