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川崎F J1最多更新11連勝 三笘V撃11点目 新人最多弾あと2

[ 2020年10月19日 05:30 ]

明治安田生命J1第23節   川崎F3-0名古屋 ( 2020年10月18日    等々力 )

<川崎F・名古屋>前半44分、三笘(左)がゴールを決めジェジエウに頭をなでられる(撮影・篠原岳夫)
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 明治安田生命J1リーグは18日に8試合が行われ、首位の川崎Fはホームで名古屋を3―0で破り、今年8月に達成した単一シーズンの90分間でのJ1最多記録を更新する11連勝を飾った。大卒ルーキーのMF三笘薫(23)が前半44分に今季11ゴール目となる決勝弾。前回記録更新を阻まれた相手にリベンジを果たし、2年ぶり3度目のリーグ優勝へまた一歩前進した。

 見事なリベンジで記録を達成した。前半44分に三笘が右CKから右足で決めて先制すると、後半には中村のセットプレーからジェジエウが今季チーム16人目の得点者となる2ゴール。3戦連続完封中だった相手からセットプレーで3点を奪った。名古屋は1度目に記録更新を阻まれた相手。それだけに谷口主将も「名古屋にダブル(2敗)を達成させたくない気持ちは強かった」と満足げに振り返った。

 リーグ再開後、圧倒的な攻撃力を武器に破竹の10連勝。だが、守備面では1ボランチ脇を狙われるなど相手の対策が進んた。対抗手段として守備時に2ボランチにするなどの対応を取ったが、攻撃面で迫力を欠く矛盾に陥った。その中で今季初黒星を喫したのが前回の名古屋戦。だがその敗戦をきっかけに守備面でも試行錯誤を繰り返し、この日も試合中に中盤の形を状況に応じて変えるなどして勝利を引き寄せた。

 セットプレー絡みの得点はこれでリーグ最多を更新する21ゴール。この日はキッカーを球種の違う中村、田中の2選手が務めることで相手を惑わした。前日練習から周到に準備し、中村は狙いについて「(相手の)目先を変えるところ」と説明した。鬼木監督は今季新任の戸田コーチの名前を挙げ「いろいろ練ってそれを実行できた」と話した。対策を徹底する相手に対抗し、ディテールにこだわり勝利&記録達成を求めた結果だった。

 三笘は渡辺千真と武藤嘉紀が持つ新人最多ゴール記録まで「2」と迫る今季11得点目。ホームでの連勝もこれで「11」に更新した。もはや誰もが疑わないリーグ優勝。数々の記録に彩られたV奪回となりそうだ。

 ○…川崎Fが11連勝。今季自チームが達成した、単一シーズン、90分間でのJ1リーグ連勝記録を更新した。今季勝利を挙げた相手は名古屋で16チーム目。開幕戦で引き分けた鳥栖に次戦(12月12日、駅スタ)で勝利すれば17チーム制覇。05年以降の1シーズン制では初の“完全優勝”が見えてきた。また、勝ち点は65となり、年間92点ペース。05年以降、2チームが達成していた最多「74点」を大きく更新する勢いだ。

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