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佐々木則夫氏 久保、攻→守の切り替え課題 攻撃はセンスある、守備も絶対できる

[ 2020年10月15日 05:30 ]

男子サッカー国際親善試合   日本1-0コートジボワール ( 2020年10月13日    オランダ・ユトレヒト )

コートジボワール戦の前半、競り合う久保建(奥)
Photo By ゲッティ=共同

 【佐々木則夫 視点】久保は攻撃ではいいものを見せたものの、守備の質がまだまだだった。特に切り替えの部分で、守備から攻撃はある程度できていたが、攻撃から守備の速さが感じられなかった。

 後半開始直後に簡単にボールを失い、ピンチを招いた。守備でアプローチするときのポジションが悪く、予測が遅いので相手と距離ができてしまう。そこが課題で、経験を積んで修正してほしい。若いうちに感じることが大事だ。

 指導者はいいところを生かしながら、課題を感じさせていこうと考えているはずで、私もなでしこジャパンのときの岩渕真奈を思い出した。同じ課題があったが、攻撃が良かったので、あまり守備のことばかり言うと良さが消えると考え、一度にではなく、徐々に守備の意識を注入していった。1対1の対応には懐の深さがあった一方で、どうしてもサボる。時間はかかったが、できるようになった。

 久保も攻撃のセンスがあるので守備も絶対にできるはず。監督はいい部分ばかりではなく、単純なミスなども含めて全体的に見て90分間できるか、スタメンは難しいかなどを見ていく。レギュラーに定着するにはそこに気がつくことが必要だ。(元なでしこジャパン監督)

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2020年10月15日のニュース