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横浜FC瀬沼 カズ魂弾!“一番弟子”またまた決めて名古屋撃破「感謝したい」

[ 2020年9月14日 05:30 ]

明治安田生命J1第16節   横浜FC3―2名古屋 ( 2020年9月13日    ニッパツ )

<横浜FC・名古屋>後半、決勝ゴールを決めた瀬沼(右から3人目)と喜びを分かち合う横浜FC・三浦(右から2人目)(撮影・西尾 大助)
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 明治安田生命J1リーグは13日、各地で7試合を行った。FW三浦知良(53)が今季リーグ戦で初めてベンチ入りした横浜FCは、ホームでの名古屋戦に3―2と逆転勝ちし連敗を3でストップ。カズの出番こそなかったが“弟分”のFW瀬沼優司(30)が決勝ゴールを決めるなど「効果」は絶大だった。首位の川崎Fは5得点の圧勝で4連勝。湘南は9試合ぶりの勝利で最下位を脱出した。

 カズはベンチの最前列に立ち、全力で走ってくるFW瀬沼を受け止めた。熱き抱擁。後半33分、途中出場の瀬沼が値千金の決勝ゴールを決めた。オフのグアム自主トレや旅行にも同行する弟分は「試合前に“心は熱くプレーは冷静に”と言ってもらって。冷静に蹴れました。カズさんに感謝したい」と表情を緩めた。

 リーグ戦で今季初めて、背番号11がベンチ入り。出番はなかったが“効果”は絶大だった。先月5日と12日のルヴァン杯を含め、今季公式戦でカズがメンバー入りした3試合全てでゴールを決めた瀬沼は「隣にいるだけで感じる部分は多い」と言う。下平監督も「アップ中も円陣でも雰囲気が違った。効果は間違いないです」と感服した。

 前半12分に先制され、後半28分にはGKとDFの連係ミスから同点弾を献上。それでも「今日は顔を下げ、下を向く選手はいなかった」(下平監督)のはベンチに伝説の男がいたからだ。18年以後、カズの出場したリーグ、ルヴァン杯は11勝2分け1敗。J1での年間5勝目はクラブ記録更新となった。

 試合後、カズは下平監督とも抱き合い、連敗を止めた白星の味を分かち合った。指揮官が思わず「すいません…起用できなくて」と恐縮すると、カズからは「いいんだよっ!勝つことが大事なんだからっ」と熱い言葉が返ってきたという。53歳でのJ1最年長出場&ゴールはお預けとなったが、不屈のカズ魂は健在だった。 

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