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ビーレフェルト 堂安獲得を発表、背番号は8「新シーズンを楽しみにしている」

[ 2020年9月5日 17:53 ]

ビーレフェルト移籍が発表された堂安律
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 ドイツ1部ビーレフェルトは5日、オランダ1部PSVアイントホーフェンから日本代表の堂安律(22)を期限付き移籍で獲得したと発表した。契約期間は20~21年シーズン終了まで。背番号は8に決まった。

 堂安はクラブ公式サイトで「昨シーズンの数試合を見たが、良い印象を受けた。ブンデスリーガでプレーできるチャンスがあることが、自分の決断にとって重要だった。加えて、サミル・アラビ(スポーツディレクター)、ウーベ・ノイハウス(監督)と非常に良い話し合いができた。ビーレフェルトのオファーを受諾できてうれしいし、新シーズンをとても楽しみにしている」とコメントした。

 ビーレフェルトのアラビ・スポーツディレクターは「ブンデスリーガで我々の目標を達成するために、リツという新たな攻撃の重要な選手を加えることができてうれしく思う。彼は若いが豊富な国際経験があり、オランダ、日本代表で示したプレースキルとともに我々のチームの助けとなるだろう」と期待を寄せ、ノイハウス監督は「リツは非常に才能のあるウインガー。スピードがあり、ゴールでもアシストでも能力は高い。攻撃で柔軟性も兼ね備えている」と評価した。

 堂安は17年にG大阪からオランダ1部フローニンゲンに移籍して主力として活躍。昨年8月に移籍金750万ユーロ(約9億4500万円)プラス出来高の5年契約で名門PSVに加入したが、リーグ戦19試合で2得点にとどまっていた。さらに今季就任したシュミット監督の構想から外れていた。新天地ビーレフェルトから来年の東京五輪出場を目指すことになった。

 ビーレフェルトは昨季ドイツ2部で優勝し、MF遠藤航の2位シュツットガルトとともに1部に昇格。7月にはMF遠藤渓太が横浜からウニオン・ベルリンに加入しており、堂安を加えて欧州5大リーグ最多となる6人の日本人選手がプレーすることになる。

 ▽アルミニア・ビーレフェルト 1905年創設。ホームタウンはドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州のビーレフェルト。83~88年にFW尾崎加寿夫がプレー。“エレベータークラブ”として知られ、08~09年以来12季ぶりの1部昇格は通算8度目で、ニュルンベルクと並んでリーグ最多記録。1部での最高位は8位。2部優勝4回。本拠地はシュコアレナ(2万6515人収容)。 

 ◆堂安 律(どうあん・りつ)1998年(平10)6月16日生まれ、兵庫県尼崎市出身の22歳。西宮SS―G大阪ジュニアユースを経てG大阪ユース時代の15年5月にACL・FCソウル戦で16歳344日でデビュー。16年にトップチームに正式昇格した。17年にオランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍し、翌年に完全移籍。19年8月にPSVアイントホーフェンに5年契約で移籍した。日本代表通算18試合3得点。1メートル72、70キロ。利き足は左。

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2020年9月5日のニュース