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メッシ バルセロナ会長の辞任申し出拒否か 退団意志固く…

[ 2020年8月28日 16:45 ]

バルセロナFWメッシ(AP)
Photo By AP

 スペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が残留することを公の場で明言することを条件に、ジョゼップ・バルトメウ会長(57)が辞任する意向があると27日にテレビ局TV3を始め主要メディアが一斉に報じたことを受けて、28日付の地元紙ムンド・デポルティボ(電子版)はメッシの退団する決意は固く、会長の申し出に応じることを拒否したと伝えた。

 メッシは25日、クラブに対して正式に文書で退団する意思を通達した。地元メディアによると、クラブ歴代最多の通算634ゴールを挙げて計34タイトルを獲得してきた生え抜きスーパースターの流出を阻止するため、バルトメウ会長は直接会談を試みたものの失敗。サポーター、メディアなどからの批判が高まる中、最後の手段として自らの“クビ”を懸けたが、またもや失敗に終わりそうだ。

 同紙は、会長の申し出を拒んだ理由として、退団の意志が固いことに加えて、メッシが会長を追放したというイメージ、クラブ組織に影響力を及ぼす権力を持っているというイメージを残したくないと指摘。ただし、メッシに近い関係者によると、本人は何らかの形で会見し、自らの考えを説明したいという。

 また同紙によると、退団という結論は、同会長に対する個人的な反発などではなく、熟慮を重ねて下したもの。一番大きな理由は競技面で、欧州チャンピオンズリーグ(CL)では、今季の準々決勝で優勝したバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に2―8で屈辱的な大敗を喫した。2015年を最後に欧州制覇から遠ざかっており、33歳になって現役の残り時間が少なくなってきた中で、勝てる可能性が低いバルセロナを飛び出して、もう一花咲かせたいというモチベーションが退団を後押ししたとみられる。また、相棒で親友のウルグアイ代表FWルイス・スアレス(33)が戦力外通告を受けたことも決断に影響を与えたという。

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2020年8月28日のニュース