×

G大阪・昌子「私情挟まない」“兄貴”内田と惜別マッチ 心を鬼に勝利で恩返し!

[ 2020年8月23日 05:30 ]

オンライン取材に応じる昌子(C)GAMBA OSAKA
Photo By 提供写真

 明治安田生命J1リーグ第12節最終日は23日、各地で7試合が行われる。鹿島の元日本代表DF内田篤人(32)は現役ラストマッチとなるG大阪戦の出場が濃厚。対戦するG大阪のDF昌子源(27)は、鹿島と日本代表で共闘した先輩の惜別マッチに特別な感情を吐露しつつ、勝利で“恩返し”を誓った。

 プロとしての在り方を教えてくれたクラブ、そして先輩に対する最大限の敬意だった。昌子は「ピッチに入れば私情は挟まない」と断言。心を鬼にする覚悟を示した。

 J復帰後、初の古巣戦。何よりもこの試合を最後にDF内田篤人が現役を引退する。昌子は日本代表としては1試合、鹿島では18年の1シーズンのみで公式戦8試合しか同じピッチには立っていない。それでも「思い出はたくさんある」。その一つが、自身のA代表デビュー戦となった15年3月31日、ウズベキスタン戦だ。

 「僕が右のセンターバックで篤人くんが右サイドバック。“困った時は全部、俺に出せ”と言ってくれた」

 内田が日の丸の重圧を背負ってくれ、昌子はフル出場で5―1の勝利に貢献。くしくもこの試合は内田の代表ラストマッチとなったが、昌子はその試合を契機に成長を遂げ、18年W杯ロシア大会では国内組唯一のレギュラーとして決勝トーナメント進出に貢献した。「誰にでも思いやりがある、兄貴的存在だった」と振り返った。

 だが個人的な感情は試合が始まれば隠す。同じユニホームを着て先輩を送り出すことはできない今、できることは一つだ。内田を含め、クラブに脈々と受け継がれる“優勝以外は全て同じ”という鹿島イズムの体現。「だからこそ勝ちたい。だからこそしっかりプレーしているのを見せたい」。古巣へ、そして内田へ。90分間のプレーにありったけのメッセージを込め、チームを勝利へと導く。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月23日のニュース