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村井チェアマン “空白の期間の陽性者”への対処法「検査の高頻度化」と「発覚後の対応のスピード」

[ 2020年8月11日 12:36 ]

Jリーグの村井満チェアマン
Photo By スポニチ

 Jリーグは11日にNPBとの第13回新型コロナ対策連絡会議を開催。2週間に一度の定期PCR検査の結果が判明するまでの「空白の期間」に陽性者が出た場合の対処、また、同様のケースで試合開催前までに保健所による濃厚接触者の特定が間に合わない時の緊急の対処について専門家から助言を受け、検討された。

 Jリーグでは先月末に名古屋から3名の陽性者が確認され、保健所による濃厚接触の特定が間に合わなかったため広島戦が中止となるケースなどがあった。

 オンライン会見に出席した村井チェアマンは、中止に至った事例について言及。「こういうことが今後も起こりえる前提で、保健所の判断が出るまでの間、いわゆる空白の期間にどのように判断をし、感染拡大を防いでいくのか。試合開催に向けて努力していくのか。この後、Jリーグとしても独自の濃厚接触疑いの定義について議論を重ねていく」とした。

 「空白の期間」への対処として、村井チェアマンは「検査の高頻度化」と「陽性者発覚後の対応のスピード」がカギを握ると説明。検査の高頻度化にはコストもかかるため検討が必要となるが、対応のスピードアップは今すぐにでも可能だ。土日など保健所が対応できない場合に備えて、まずは今後、Jリーグで独自の濃厚接触に関する定義を定める。その定義に基づいて濃厚接触者を迅速に隔離、隔離された人には抗原検査を毎日連続して行うなどの措置を取ることも検討する。

 保健所の判断が間に合わない場合は、この定義に沿ってJリーグが独自に試合開催の可否を判断することもありうるという。「保健所に我々のスケジュールに合わせて回答していただくことは実現不可能なケースもある」と説明した村井チェアマンは、専門家などの意見を仰いだ上で「リスクをのみ込みながら試合を開催する可能性がある」と話した。

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2020年8月11日のニュース