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J対応も限界…ガイドライン見直しへ 村井C「用心している選手が感染。恐ろしさを再認識」

[ 2020年7月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節   広島―名古屋 ※中止 ( 2020年7月26日    Eスタ )

オンラインで記者会見する村井チェアマン
Photo By 共同

 Jリーグの村井チェアマンは70ページにも及ぶ新型コロナ対応ガイドラインを見直す方針を明かした。リーグ再開から3人の陽性者が確認され「用心している選手が感染する。恐ろしさを再認識した」と危機感を口にした。今後も2週に1度のPCR検査は継続するが、陽性者が出たクラブでは「週に1度など、短い間隔での検査が必要と考えている」とした。27日には専門家の意見も聞き、検討する。

 ただし、解決し難い問題が浮き彫りとなったことは事実だ。名古屋の陽性者3人はJリーグの公式検査では把握できなかった。また今回の中止の決定要因は「濃厚接触」の問題。試合直前に陽性者が確認されれば、濃厚接触者の認定が試合に間に合わないケースが出るが、従来のガイドラインでは想定外の事例だった。

 村井チェアマンは8月いっぱい、観客動員の制限緩和を見送ることを明言した。一方で、新型コロナ第2波の懸念は拡大しており、ガイドラインを更新しても、今回のようなケースは中止の決断が不可避となる可能性は高いといえる。

 《相撲は続行 プロ野球は球団判断に》陽性者が出た場合の開催判断は、同じプロスポーツでも競技によって異なる。日本相撲協会は、現在開催中の7月場所で感染者が出た場合でも、打ち切らない方針。場所中に体温37度以上が2日続いた力士、または37.5度以上となった力士は抗原検査を受診し、陽性者は休場となる。

 プロ野球の場合、陽性者が出た場合の判断は各球団に任されている。球団内で状況を整理して判断し、対戦相手の球団と協議。双方の合意の下で開催可否を決める。

 また、30日から集中開催でシーズンを再開する米プロバスケットボールNBAは、陽性者が出た場合でも当該選手を除いて試合を開催する。シルバー・コミッショナーは感染者が続出した場合のシーズン再中断の可能性を認めているが、同一チームに複数の感染者が出た場合、何人までなら試合を行えるかは明らかにしていない。

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