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柏の苦労人28歳仲間、J1初ゴールから3戦連発!オルンガとまたまた“ON”アベック弾

[ 2020年7月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節   柏5―1仙台 ( 2020年7月26日    三協F柏 )

<柏・仙台>前半20分、先制点を決める柏・仲間(中央)
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは26日、各地で8試合が行われ、柏は仙台を5―1で下して3連勝とした。柏の下部組織出身で、今季古巣復帰でJ1の舞台に立ったMF仲間隼斗(28)が3戦連発となる先制ゴール。今季J1初のハットトリックを達成したFWオルンガ(26)との“ONコンビ”は3戦連続のアベック弾となった。首位の川崎Fは若手の活躍で湘南に逆転勝ちし、6連勝で首位をがっちりキープ。清水が今季初勝利を挙げ、鹿島が再び最下位に転落した。

 均衡を破ったのは、今季加入のMF仲間だった。0―0の前半20分。ゴール前でMF江坂の縦パスに反応し、相手DFと競り合いながら右足を振り抜いた。J1初ゴールから3戦連続となる一発は、値千金の先制弾。「相手の背後を意識した結果。自分のランニングに任(江坂)が合わせてくれた」と感謝した。

 05年から10年までの6年間、柏のアカデミーで過ごした。2つ上の学年には日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)らがおり、高校卒業後にトップ昇格はできなかった。仲間は「僕らの世代は谷間の世代。他の代と比べてうまくはなかった」と振り返るが、その屈辱をバネに熊本から讃岐、岡山とJ2で自らを磨いてきた。

 昨季は岡山で自己最多の15ゴール。得点力に加え、チームへの献身性がネルシーニョ監督の目に留まり、今季10年ぶりの古巣“復帰”を果たした。リーグ再開当初はベンチスタートでチームも3連敗を喫したが、仲間は「自分ができることをやるだけ」と、静かにその時を待っていた。18日の湘南戦で初先発初ゴール。過去を乗り越えた28歳が、3戦連発で一気に波に乗った。

 仲間と呼応するようにFWオルンガは、今季J1初のハットトリックを達成。前半40分の頭での1点目を口火に、後半13分に右足、同28分に左足と爆発した。柏の誇るONコンビはこれで3戦連続アベック弾。「本当にレイソルのために走り続けたい」と言った仲間の勢いとともに、11年以来のJ1優勝へ加速する。

 《J最速タイ4戦連続アベック弾狙う》柏FWオルンガとMF仲間がそろって3試合連続得点。3試合以上の連続アベック弾は昨季横浜の仲川とエジガル・ジュニオ以来23組目(トリオ弾含む)。次節名古屋戦で95年V川崎のアルシンドと武田がマークした4試合連続の最多記録を狙う。
 
オルンガは仙台戦で今季J1初のハットトリックを達成。J1通算236度目。オルンガは昨季J2で1試合8得点を含めハットを2度マーク。J2→J1の2年連続は04、05年の川崎Fジュニーニョ以来6人目。

 ◆仲間 隼斗(なかま・はやと)1992年(平4)5月16日生まれ、群馬県出身の28歳。柏日体高卒。柏の下部組織で育ち、11年からJ2の熊本、讃岐、岡山でプレー。昨季は自己最多の15得点を挙げた。J1通算5試合3得点、J2通算295試合46得点。1メートル70、64キロ。利き足は右。

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