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C大阪 大阪ダービー敵地で17年ぶり勝利!“まるで遠藤”清武主将のパス起点に鬼門突破

[ 2020年7月5日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   C大阪2-1G大阪 ( 2020年7月4日    パナスタ )

<G大阪・C大阪> 後半、パスを出すC大阪・清武 (撮影・後藤 大輝)
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 C大阪は敵地でのダービーを鮮やかに制した。リーグ再開初戦でG大阪と対戦。前半終了間際の47分にFW奥埜が先制すると、後半17分にはDF丸橋が左足で強烈なミドル弾。2―1で宿敵を破った。リーグ戦でのアウェーG大阪戦の勝利は2003年7月13日以来、実に17年ぶり。MF清武主将を軸に一丸で鬼門を突破した。

 膠着(こうちゃく)状態を打ち破ったのはC大阪の伏兵だった。両軍スコアレスで迎えた前半終了間際の47分。敵陣左サイド、DFの裏へ抜け出したDF丸橋が中央へ鮮やかなグラウンダーのパスを出した。これに反応したのがFW奥埜だ。「マル(丸橋)がいいボールをくれたので」。左足で合わせたシュートは勢いよくゴールネット右隅に吸い込まれた。

 貴重な先制弾は主将の広い視野から生まれた。敵陣中央付近。MF清武が丸橋へ供給した、糸を引くようなパスからゴールが決まった。金字塔を打ち立てたG大阪の遠藤を想起させるようなパス。後半17分にはゴール前中央から後方の丸橋へパスを出し、2点目を呼んだ。1得点1アシストの丸橋は「キヨ君(清武)が優しい球を落としてくれたので」と感謝した。

 新型コロナウイルスによる約4カ月の中断期間を経て迎えた再開初戦。大阪ダービー史上初のリモートマッチは清武にとっても特別な1日だった。かつて日本代表でともに汗を流した遠藤のメモリアルデー。不思議な巡り合わせに気持ちも奮い立った。「想像できないくらい凄いこと。大事な試合で一緒にプレーできたら幸せ」。しのぎを削る敵軍の大黒柱に刺激も受け、チームに勝利をもたらした。

 リーグ戦でのアウェーG大阪戦の勝利は03以来17年ぶりだ。中断期間を経て2連勝を飾り、「素晴らしいチームを相手にいい試合ができました。(後半は)PKで1点差になり、苦しい時間帯も続きましたが、いい戦いはできました」とロティーナ監督。一丸で鬼門を突破したその中心には背番号10がいた。

 《バーチャル始“蹴”式で吉村知事エール》大阪ダービーの試合前には吉村洋文大阪府知事による「バーチャルキックイン」が行われた。大型ビジョンに映し出された府庁室からボールを蹴り出して、J1再開を祝福した。吉村知事はG大阪の宮本監督と同じ大阪・生野高出身で1年先輩という間柄。「両チームのプレーで大阪に勇気と元気を与えてほしいですし、コロナを吹っ飛ばしてほしい。両チームで優勝争いができればと思います」と両チームにエールを送っていた。

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