東京V・大久保 J2再開へ喜び「やっとサッカーができる」 約4カ月の中断で“日常”のありがたさ痛感

[ 2020年6月27日 05:30 ]

「J1昇格!!」と色紙に書き込んだ東京V・大久保
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 「明治安田生命Jリーグ」は27日、J1に先駆けてJ2が再開し、J3は開幕する。約4カ月の中断期間を選手はどんな思いで乗り越えたのか。J2で町田と対戦する東京Vの元日本代表FW大久保嘉人(38)が、苦しみ戸惑いの日々にも新たな発見があり、家族に支えられたと振り返る独占手記をスポニチに寄せた。

 いよいよ今日、町田との再開初戦が行われる。試合ができるうれしさがこみ上げてきたのと同時に、この数カ月は当たり前だったことができなくてモヤモヤしていたものがスッキリしてきた。やっとファンやサポーターに試合を見てもらえる。ホッとしている。

 ここまで本当に長かった。5月29日に再開が決まって「やっとサッカーができる」と実感した。今までこんなに長い間、サッカーができなかった経験がない。毎日みんなで集まって練習し、試合をする日常がなくなった。サッカーができることがこんなにありがたいものだと改めて感じたし、自分がサッカーが好きだということもよく分かった。

 再開時期も何度か延期された。その都度「こればかりはどうしようもない」と思いながらも苦しかった。コンディションを何度も上げたり落としたりするのは正直きつい。「再開が決まってからスイッチを入れよう」と考えていたが、「間に合わなくなるかも」と焦りも出てきた。ただ、そのおかげで今まであまりやらなかったトレーニングを、毎日やるようになった。これは新しい発見だった。

 毎年、開幕から3~4試合目に100%になるように調整しているが、ここまでは予定通りにできている。暑さもあるので、試合を重ねながら戻していこうと思っている。

 自粛期間中は家から出られないのがきつかった。普段はよく外で昼ご飯を食べて気分転換をしていたが、それができない。「普通の生活」ができないのがきつかった。支えになったのは家族で、子供たちと学校ごっこで規則正しい生活をしたり、家の庭で焼き肉をしたりした。家族の存在が支えだった。

 この1カ月で完璧にヴェルディのサッカーに溶け込めたと思う。永井さん(監督)らが細かく説明してくれたし、よく理解できている。若い選手ともコミュニケーションは取れているし、試合を重ねていけば問題はないと思う。

 再開初戦は町田戦だ。正直どういうチームか分からないが、同じ状況下にいたのだから差はないと思っている。楽しみだし、いい試合をしたいということだけだ。観客がいない試合は、練習試合のようで好きではないが、仕方がない。過密日程になるし、暑さもあるので総力戦になると思う。

 どんなシーズンになるか全く読めないが、どんな形でもいいから何としてもJ1に昇格したい。そのためにはどこのポジションでもやるつもりだ。シーズンの最後にみんなで喜びを分かち合いたいと思っている。(東京V・FW)

 ◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の38歳。国見高からC大阪入り。マジョルカ、神戸、ウォルフスブルクなどを経て13年に川崎F入りしブレーク。Jリーグ初の3年連続得点王に。FC東京、川崎F、磐田を経て今季からJ2東京V入り。家族は莉瑛夫人と4男。1メートル70、73キロ。利き足は右。

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