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C大阪・森島社長 桜スタジアム完成へ“30億円お願いします”募金集めラストスパート

[ 2020年6月18日 05:30 ]

桜スタジアム建設募金団体の代表理事に就任し、新メインスタンド前で会見したC大阪・森島社長(撮影・平嶋 理子)
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 C大阪は17日、来年3月に完成予定の「桜スタジアム」の内覧会を行った。寄付金を募って建てられる新本拠地は臨場感や親近感を売りにしており、新たに建設募金団体の代表理事に就任した森島寛晃社長(48)は、希少なピンク色のコンクリートなどもPR。現時点で募金目標額まで30億円以上が足りておらず、残り9カ月で工事と募金集めのラストスパートをかける。

 C大阪の新たな本拠地が報道陣に公開された。かつてのキンチョウスタジアムが生まれ変わる「桜スタジアム」は現在、来年3月の完成に向けて改修工事のまっただ中。進捗(しんちょく)状況は6割程度で、新たに建設募金団体の代表理事に就いた森島社長は「ラストスパートのところで就任して身が引き締まる思い。先頭に立ってやっていきたい」と所信表明した。

 ACLにも対応した収容人数2万5000人の球技専用スタジアムで、売りとしているのがピッチとスタンドの距離が最も近いところで約5・8メートルという臨場感。加えて、この日に初めてお披露目されたのがピンク色のコンクリートだ。後から塗料で染めるのではなく、コンクリートそのものにC大阪のクラブカラーを着色。まだ試作段階ながら、選手が入場するゲートの両サイドに打ち付けられる予定で、同色で作られるコンクリートは「日本で初めてだと思います」と工事関係者は説明した。

 着々と改修工事が進む一方、懸念もある。その費用となる募金目標額は66億円に設定されているが、6月1日の時点で集まったのは約34億6000万円。今年に入って新型コロナウイルスの影響も受けており、目標額まで30億円以上も足りていない。厳しい状況を強いられている中、クラブで最も知名度のある森島社長が“切り札”として募金団体のトップに就任した。

 完成まで残り9カ月。「どこでも行きます!」と募金集めに奔走することを同社長は誓った。今後はファンやサポーター向けの内覧会も実施していく。

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