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レアル“エース”のアザールがリーガに復活 全3得点に絡む大活躍

[ 2020年6月16日 05:30 ]

スペイン1部   Rマドリード3-1エイバル ( 2020年6月14日 )

レアル・マドリードのFWエデン・アザール
Photo By スポニチ

 3季ぶりのスペイン1部リーグ優勝を狙うレアル・マドリードの“エース”が復活した。2月に右足腓骨(ひこつ)を亀裂骨折したベルギー代表FWエデン・アザール(29)が、リーグ再開初戦となった14日のエイバル戦で復帰。先発して後半16分までプレーし、1アシストなど全3得点に絡む活躍で3―1快勝に貢献した。チームは勝ち点を59に伸ばし、首位バルセロナと勝ち点2差をキープした。

 4カ月ぶりの実戦とは思えない切れのあるプレーに賛辞があふれた。アザールが自身のインスタグラムで「復帰できて気分がいい」と喜びを記すと、マジョルカに期限移籍中のMF久保建英をはじめ、120万人以上から「いいね!」を受けた。

 全得点に絡んだ。前半4分にドリブルで先制の起点となると、同30分にはGKと1対1の場面でシュートを打たず、パスでDFセルヒオラモスの得点を演出。200戦目の指揮を白星で飾ったジダン監督を「自分で得点できたが、利他的なプレーはうれしい」と喜ばせた。同37分には突破からシュートを放ち、こぼれ球から3点目が生まれた。

 地元紙マルカは「本当だ…アザールの体調が良い」と、今季リーグ11試合1得点と期待を裏切ってきた男の好調ぶりを皮肉交じりに伝えた。昨夏にチェルシー(イングランド)から移籍金1億ユーロ(約121億円)で加入。C・ロナウド(現ユベントス)がつけたエース背番を受け継いだが、公称74キロながら一時は80キロを超えた昨夏の移籍直後は「太り過ぎ」と批判され、開幕前に左太腿裏を負傷。昨年11月には右足首を骨折し約2カ月離脱とケガに苦しんできた。

 2月に右足首を再び負傷して腓骨骨折と判明。今季中の復帰は絶望視されていたが、新型コロナウイルスの影響による中断期間に復活を果たした。自宅で理学療法士からオンライン指導を受け、庭で自主トレ。「食べ過ぎには注意したが、簡単ではなかった」と苦手の減量をやり遂げた。

 昨年7月に左膝前十字じん帯断裂の重傷を負い今季絶望だったFWアセンシオもベンチ入りし、指揮官は「今後使う。多くの選手がいる」と攻撃陣の充実を喜んだ。7月19日の最終節まで約1カ月で残り10試合を戦う超過密日程。復帰組を加えた層の厚さを生かして、宿敵バルサとの優勝争いで逆転を目指す。

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2020年6月16日のニュース