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横浜ユース出身者6人がトークイベント 小学生らに助言、カズの情熱も話題に

[ 2020年6月15日 22:00 ]

タイの小学生とのトークイベントを行ったROOTS.のメンバー(C)「ROOTS.」実行委員会
Photo By 提供写真

 MF長谷川アーリア・ジャスール(名古屋)らJ1横浜のユース出身者6人で立ち上げたプロジェクト「ROOTS.」が15日、小学5、6年生のチームを対象にしたオンライントークイベントを行った。

 「ROOTS.」は横浜ユース出身で88年生まれの同級生であるMF長谷川、MF森谷賢太郎(J2愛媛FC)、DF田代真一(横浜FC)、DF武田英二郎(同)、山岸純平氏(法大サッカー部出身)、斎藤陽介氏(元横浜FW)の6人で発足したプロジェクト。新型コロナウイルス禍でスポーツ活動が中断されている中で、「どんなに小さなことでも“いま自分たちにできること”を自分たちなりに行動に移していきたい」という思いから立ち上げた。

 3回にわたるトークイベントの初回となったこの日は、事前募集して当選したタイのチーム「Can U Kick It」を招待。中継をつないで子どもたち7人、コーチ2人と対談した。

 子どもの一人から試合前のルーティンについて問われると、田代は「作ったらキリがないが、結構ある。家の掃除など、サッカーに関係ないところでも一つ一つやっていくと自信になる」と返答。武田も同調し、「部屋をめっちゃきれいにする。運を拾いたいから」と明かした。

 また、話題は53歳で現役のキングカズことFW三浦知良にも及んだ。現在所属する横浜FCで同僚の田代は「サッカーに対する熱が本当に熱い。一緒にやっていて全く衰えを感じないし、カッコイイし、影響力もある。尊敬しかない」とキッパリ。同じく同僚の武田も「みんなよりも純粋かもしれない。子どもみたいにサッカーが好きな人」と明かし、情熱を持つことの大切さを子どもたちに訴えていた。

 予定時間を大幅にオーバーし、1時間以上に及んだトーク。長谷川は「(住む)国は違えど、同じ日本人として純粋に質問を受け、僕たちもいい答えを返せたんじゃないかな」と振り返った。コロナ禍では、サッカー選手たちが自身の意義を考え、様々な形で社会貢献を行う機会が増えている。長谷川らは昔から仲が良かった6人でプロジェクトを立ち上げたが、「僕たちがアクションを起こすことで興味を持ってくれる方がいて、その人に何をできるのかを自分たちで考える。そういう行動をすることが、これからの時代で重要になってくるんじゃないか」と力を込めた。

 「ROOTS.」では今後も6人それぞれが培ってきた経験やスキルを子どもたちに伝えて成長を促すきっかけ作りや、オンライン上でのスクール活動、トークイベントを行っていく。2回目のトークイベントは17日に、3回目は23日に行う予定(募集は終了)。森谷は「自分たちだけではなく、みなさんと作り上げていく、そんな活動にしていきたい。一人でも多くの方に“ROOTS.と楽しい活動ができてよかった”と思ってもらえるように取り組んでいきたい」と話した。
 
 情報は以下のSNSで発信していく。
 ▼オフィシャルInstagram(@roots.__official)
 ▼オフィシャルTwitter(twitter.com/ROOTSofficial1)

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2020年6月15日のニュース