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まるで「魔術師」だ!鎌田“3人抜き”から決勝弾アシスト Eフランクフルトの1部残留決めた

[ 2020年6月15日 05:30 ]

ドイツ1部   Eフランクフルト4-1ヘルタ ( 2020年6月13日 )

Eフランクフルトの鎌田大地(AP)
Photo By AP

 ドイツ1部リーグが13日に各地で行われ、EフランクフルトのFW鎌田大地(23)は敵地のヘルタ戦で鮮やかなアシストを見せ、4―1の逆転勝利を呼び込んだ。1―1の後半17分、華麗な3人抜きのドリブルから勝ち越し点を演出。MF長谷部誠(36)とともにフル出場し、1部残留決定に導いた。ブレーメンのFW大迫勇也(30)はパーダーボルン戦で前半34分に今季5点目を挙げた。

 クラブ公式ツイッターも「魔術師」と称す鮮やかさだった。1―1に追い付いて迎えた後半17分。鎌田はまず、左寄りの位置からのカットインで1人をかわした。続いて縦に切り込んで2人目を、最後に深い位置で3人目を華麗に抜き去った。3人目は伸ばした足がボールに届かず、魔法にかけられたようにバタンと転倒。23歳は瞬時に左足で中央に折り返し、FWアンドレ・シルバのヒールシュートを演出した。

 「ドリブルは強みの一つ。うまく抜けた」。クラブを通じて冷静に振り返った鎌田の技を、周囲はさまざまな形容詞で絶賛。ヒュッター監督は「素晴らしいドリブルで、オーストリアのスキー選手のようだった」と称え、「月間最優秀ゴールに値する」とした。クラブ公式ツイッターは「日本からやってきたアイントラハトの魔術師」「見事な“魔法”をかけ、チームを救った」と表現。ビルト紙は「1993年の伝説的なオコチャのゴールのように美しい」と、ナイジェリア元代表MFがカールスルーエ戦で後にドイツ代表守護神となるオリバー・カーンを翻ろうして奪った歴史的なゴールになぞらえた。

 リーグ再開後3戦目のフライブルク戦、4戦目のウォルフスブルク戦で連続ゴール。目標のシーズン10得点に到達し、新型コロナによる中断期間を感じさせないプレーを見せる。リーグ26試合に出場し、ドイツで初めて主力として活躍する今季。「残り3試合で勝ち点9を取れるようにやっていきたい」。有終の美へ意気込んだ。

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