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20歳ハフェルツ 夏の移籍市場の話題“独”占!?レーバークーゼンMFが絶好調2戦連続2発

[ 2020年5月26日 06:00 ]

<ボルシアMG・レバークーゼン>リーグ再開後2戦連続2発と大活躍のレバークーゼンMFハフェルツ(手前)(AP)
Photo By AP

 ドイツ代表の次世代エースがストライカーとして覚醒した。ドイツ1部レーバークーゼンのMFカイ・ハフェルツ(20)がリーグ戦再開後、2試合連続2ゴールと活躍。今季リーグ戦得点を10に伸ばし、17得点を挙げた昨季に続いて2桁得点をマークした。16年に17歳でデビューした若き司令塔は国外での挑戦に意欲を示しており、今夏にプレミアリーグ、スペイン1部のビッグクラブに移籍する可能性が高まってきた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断、中止となった欧州主要リーグで、唯一再開したドイツ・リーグ。世界から注目を集める中、20歳のハフェルツが一気に評価を上げた。1メートル89の長身レフティーが17日にブレーメンを相手に頭で2発。続く23日ボルシアMG戦は速攻から右足で先制弾、PKで決勝点と大暴れした。

 元イングランド代表MFのハーグリーブス氏が「バラックとエジルのハイブリッド」と評する司令塔が、点取り屋として新境地を開いた。負傷離脱したエースFWフォラントの代役として1トップに抜てきされ、3月7日のEフランクフルト戦でも速攻からスライディングで先制点を決めており、中断をはさんで3戦5発。リーグ公式サイトで「ペナルティーエリアでのプレーが増えて、より危険な存在になれた」と冷静に“FWハフェルツ”を自己分析した。

 昨季17得点を挙げて得点力は示していたが、FW起用でも結果を出せることを証明。評価が急騰する中で、さらに注目を集める理由は移籍希望発言だ。4月に地元誌スポーツビルトで「次の段階に進む準備はできている。国外を含めて挑戦がしたい」と語った。

 同誌はBミュンヘンとリバプールが獲得に動いていると報道。英紙ではチェルシー、マンチェスターU、マンチェスターC、スペイン紙ではバルセロナ、Rマドリードも候補に挙がる。ドイツ紙ビルトによると、コロナ禍で市場が縮小する中でもレーバークーゼンは移籍金1億ユーロ(約117億円)は譲らない構え。16年にシャルケからマンチェスターCへ移籍したFWサネの5200万ユーロ(約61億円)を抜いて、移籍金でドイツ人選手史上最高額を更新するのは間違いなさそうだ。

 ◆カイ・ハフェルツ 1999年6月11日生まれ、ドイツ西部アーヘン出身の20歳。10年に11歳でレーバークーゼンの下部組織に加入し、16年10月に当時クラブ史上最年少の17歳126日でリーグ戦初出場。昨年12月にドイツ1部史上最年少の20歳で通算100試合出場を達成した。ドイツ代表は18年9月の親善試合ペルー戦でデビューし、通算7試合1得点。愛称は「キング・カイ」。1メートル89、82キロ。利き足は左。

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2020年5月26日のニュース