ベルギーでV字復活!森岡亮太、29試合スタメンで6得点5アシスト「代表に復帰し22年W杯目指す」

[ 2020年5月25日 05:30 ]

今季リーグ6得点を記録した森岡
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 ベルギー1部シャルルロワ所属のMF森岡亮太(29)がスポニチのオンラインでのインタビューに応じた。同国の強豪アンデルレヒトから中堅クラブに移籍して1年半。新型コロナウイルスのため15日にシーズン打ち切りが決定したものの、ボランチ転向で欧州リーグ出場圏内3位の原動力になった。ベルギー国内でV字回復を果たした“元ファンタジスタ”の今に迫る。

 ベルギーリーグ最多優勝を誇るアンデルレヒトで10番を背負いながらケガとコンディション不良に悩まされ、わずか1年で移籍。欧州移籍後、キャリアを下げた選手が評価を回復するのは容易ではない。だが森岡は今季リーグ29試合全てでスタメン。6得点5アシストを記録し、計2423分出場はベルギー国内の日本人選手では最多出場時間となった。国内メディアが選出するベスト11にも選出。そのキッカケとは…。

 「メヘレンとの1戦ですね」。19年11月3日、当時4位と好調だったチームとの対戦だった。前半途中でボランチ選手が負傷交代。「代わりのボランチが投入されるのではなく、チームはFWを選択して僕が一列下がりました。その時のパフォーマンスが良かったのか、次の試合(11月9日・オイペン戦)から6番(守備的MF)のポジションに落ち着いた」。その試合までは慣れ親しんだトップ下。「8番(セントラルMF)まではやったことありますけど…」と自らも驚きを隠さないが、それは新たな才能の目覚めだった。

 ベルギー紙『Sporza』によると、シーズンのボール奪取回数は259回。これはリーグトップの数字だった。「プロになってから、ずっと周りからは“守備ができない”“走れない”と言われていて、自分の中でもそんなイメージがつくられていた。でも実際やってみると“イケるやん!”って」。それはアンデルレヒトでの苦しい経験の産物だった。

 「アンデルレヒトは特殊な戦術を採用していた。どの選手がどう動くのか決められていた。攻撃から守備に切り替わった時に、僕がいなくてはいけないポジションがあるんです。攻撃の時は得点を取りにいきつつ、ボールを失うことも想定してポジション取りをしないといけない。事前に考えてプレーしないと間に合わないので、先を読む習慣はできた」

 ボランチに定着した後はリーグ16試合9勝2敗5引き分け。守備をしつつ高い技術でゲームメークも担い、チームに安定感をもたらした。そしてアントワープなど再び他クラブから熱視線を浴びる存在に。だが29歳を迎えた森岡の目標は、欧州に挑戦した16年から何も変わっていない。

 「年齢的なものを考える時もあるけど、チャレンジは続けていく。まず来年、欧州リーグ出場権を獲得できれば上位に食い込みたい。そして欧州に移籍したのはスペインでプレーしたいから。そこはブレていない。日本代表にも復帰して22年カタールW杯を目指しています」。気になるJリーグ復帰については「将来的にはないこともないですよ」ともいう。

 「ワクチンを開発することはできない。治療もできない。できることはプレーで元気づけることだけ。自分にできることをして、社会に貢献、還元していければいいですね」

 ウィズコロナ、アフターコロナが待つ時代。華麗なるファンタジスタからいぶし銀のレジスタへ変貌した男は、ピッチ上で多くの人に喜びや希望をともす。

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