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“関西のバルサ”大阪・興国高、見せて魅せる!コロナ禍乗り切る“SNS活用術”

[ 2020年5月9日 05:30 ]

部員の自主トレ動画がアップされている、興国高サッカー部の公式フェイスブック

 昨年度の全国高校サッカー選手権大会に初出場した大阪・興国高サッカー部が、SNSなどをフル活用してコロナ禍を乗り切ろうとしている。学校は休校中で、部活も活動を休止している中、フェイスブックやツイッターの公式アカウント上には個々の自主トレ動画をアップ。内野智章監督(40)が電話取材に応じ、「関西のバルセロナ」ならではの“テレワーク”術を語った。

 神戸のFW古橋ら多くのJリーガーを輩出している興国高サッカー部は、今どうしているのか。部員は2~3年で約170人がいる中、主にトップチームの約30人と連絡を取り合う内野監督は、まずは「LINE」を使っていることを明かした。

 「毎朝と毎夕、味覚と嗅覚の異常がないかと検温をそれぞれでしてもらって、その集計を取ったものが自分のところに送られてきます。それと、トレーナーの方にお願いしている“体の動かし方”といったような動画も送っています」

 一方、選手たちからは個々の自主トレ動画が送られてくる。これを同監督は「FC.KOKOKU」というフェイスブックやツイッターの公式アカウント上にアップ。一般でも見られることに対して「動画の再生数や“いいね!”の数が増えることで、生徒たちのモチベーションアップにもつながる」という。

 個々の育成に主眼を置き、その攻撃的なサッカーから「関西のバルセロナ」と呼ばれる興国。かつて遠征したスペインで、バルセロナの育成組織に所属している選手たちがインタビューを受けるなど“大人扱い”されていたことにも刺激を受け、同様の接し方をしてきた。

 「SNSも、いずれは使うもの。禁止するより、使い方や危険性も教えてあげたほうがいいんじゃないかと」

 選手間ではテレビ会議アプリ「Zoom」を使ったミーティングも実施。すでに現3年生に4人のプロ内定者を抱えるタレント軍団は、SNSなどを活用しながら、再び集まることができる日を待っている。

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