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J3福島 橋本拓「この時期に体を」 池田は“長友流トレ”

[ 2020年5月9日 09:15 ]

ヨガに力を入れる橋本
Photo By 提供写真

 先月8日から活動を休止しているJ3福島ユナイテッドのMF橋本拓門(29)とFW池田昌生(20)が電話取材に応じ、自宅でのトレーニングを公開した。新型コロナウイルスの影響でJ3の開幕は最短でも7月以降の見通しだが、ユナイテッド・イレブンは各自が“おうち時間”を有効利用し、戦いに備えている。

 先月29歳になった橋本拓は、6シーズンでJ通算182試合に出場。“福島の鉄人”は勤続疲労も表れており、昨夏痛めた首は1月のチーム始動時にも違和感を覚えた。そこで体のケアを重視し、ヨガを始めた。「ケガをしたくない。ゆっくり体を動かすことも大事」と話す。今季の活躍のためにもケガ予防は不可欠で、「体が硬いと感じている。無理をせずに呼吸を意識してやっている」と効果を感じている。

 もちろん、体は常に動かしている。「先が見えない状況で調整は難しい。でもダラダラするのは好きじゃない」と、毎朝6時半に起床し、朝食後に筋トレを開始。筋肉系ユーチューバー「メトロンブログ」の動画を視聴し、負荷をかける。ランニングは自宅周辺を約30分間。「ボールを触らなくても感覚が落ちないタイプ。この時期に体をつくりたい」と前向きに捉えていた。

 マンチェスターCのグアルディオラ監督の本を読むなど、息抜きを兼ねて“サッカー脳”も強化する。昨季は主にボランチでプレーし、無得点だった橋本拓は「ハードワークをしながら得点を決めたい」と目標を語った。

 一方、池田は日本代表DF長友佑都(33=ガラタサライ)が続ける体幹強化を導入している。手足や膝にパッドを装着し、特殊加工されたシートに滑らせる「フローイン」を使用。直立や四つんばいの姿勢で、左右8回ずつ計16回を3セット行う。柔軟性がアップし、全身を鍛えられる。約5種類のメニューをこなし、「全身が強くなった気がする。体の切れも上がった」と欧州クラブも導入する“長友流トレ”で肉体強化を進めている。

 ほかにも週2回、鈴木優トレーナーがテレビ会議アプリ「Zoom」を使用し、約30分間のタオルを使ったトレーニングなども行う。さらにSNSにも力を入れ、Jリーガーとしてファンに発信もしている。「世界がコロナに苦しんでいる。危機感を持ち、今しかできないことをやりたい。再開したら苦しんだ人に対して元気や勇気を与えたい。サッカーができる感謝を表現したい」。開幕することを信じて、池田は汗を流す。

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