浦和・阿部、市民を守る“アベノボイス”!さいたま市に響く勇樹の「ステイホーム」

[ 2020年5月2日 05:30 ]

防災行政無線の音声収録に臨むJ1浦和の阿部(浦和レッズ提供)
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 浦和は1日、MF阿部勇樹(38)がさいたま市の「新型コロナ感染防止に係る防災行政無線」の音声を担当することになったと発表した。地域貢献を目指すクラブ側の提案をさいたま市が快諾した形で、期間は7~31日(毎日午前10時)。阿部が感染予防の協力を呼びかけることに、さいたま市でも大きな期待を寄せている。

 苦しい時間帯はいつもそうだ。ボランチから、時には最終ラインから、阿部の声がレッズを鼓舞し、支えてきた。今度はピッチではなく、さいたま市の防災アナウンスとなり、新型コロナと戦う市民に感染予防を呼びかける。「自分の声を聞いていただいて、少しでも地域の皆さんの意識や行動に対して貢献できればうれしく思っています」と話した。

 事の発端はコロナ禍の状況下、地域貢献を探っていた浦和からの提案。さいたま市に相談すると快諾を得た。日頃から前に出るタイプではないが「ここぞの場面では阿部選手に頼もうと考えていた」とクラブ関係者。主将の経験を持ち、常にチーム、地域のことを考え、サポーターの信頼も厚い阿部に白羽の矢を立て、さいたま市在住の阿部も二つ返事だったという。

 収録でののみ込みも早く、3度目の録音で音声が完成した。市内ではおなじみの「こちらは防災さいたまです――」で始まるアナウンス。7日からは毎朝10時に阿部が「不要不急の外出を控えるようお願いします」「屋内で過ごす時も十分な換気を取るようにしてください」と「ステイホーム」を呼びかける。

 今回のアナウンスには浦和や阿部の名は出てこない。だがそこは言わずと知れたサッカーの街。いつもと違う声に耳を澄ませば、声の主に気付く市民も多いはずだ。阿部は「今後、このアナウンスが流れなくなった時、埼玉スタジアムでお会いできることを楽しみにしています」。Jリーグ再開のめどは立っていない。コロナ疲れも社会問題化する中「アベノボイス」が市民の力水になる。

 ◆阿部 勇樹(あべ・ゆうき)1981年(昭56)9月6日生まれ、千葉県市川市出身の38歳。市原(現J2千葉)下部組織出身。98年8月のG大阪戦に16歳333日でJ1デビュー。07年に浦和に加入。10年8月から英レスターでプレーし、12年1月に浦和復帰。「オシムの申し子」としても知られ、日本代表でも10年W杯出場など出場53戦3得点。浦和では07、17年と2度のACL制覇も経験した。1メートル78、77キロ。

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