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Jリーグ「8月再開」案 3パターンをシミュレーション

[ 2020年4月15日 05:30 ]

観客スタンド
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 Jリーグが「8月再開」案の想定を開始したことが14日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大のため、公式戦を中断されている中、ウェブによる実行委員会を実施。複数の関係者によれば6、7、8月と3パターンの再開案がシミュレーションされたという。

 75%消化のリーグ成立条件を考えれば「8月」はギリギリの線。日本サッカー協会の田嶋会長は天皇杯の大会方式の変更を明言し、ルヴァン杯も縮小を迫られそう。それも断続的な週2試合が大前提。1月末が契約期限の選手も多く、シーズン終了が越年する可能性を指摘する関係者もいる。もはや秋春制の様相だ。

 当初、17日に予定されていたNPBとの新型コロナ対策連絡会議は23日に延期されたが、Jリーグでは専門家の見解を聞いた上で23日に再度、実行委員会を実施予定。3日に早くても6月以後の再開を目指すことで各クラブが合意したが、次回は6、7、8月の再開案3パターンを本格検証する見通しだ。

 関係者によればリーグ戦70%以下の消化では10年2100億円というDAZNとの放送権契約にも問題が生じる見込み。この日はコロナ対策に特化した融資制度や大幅減が濃厚な賞金、10日に行われた日本プロサッカー選手会との意見交換会の内容も議論された。

 Jリーグが直面する未曽有の危機。3パターンも想定された再開案が、コロナ禍の深刻さを物語っている。

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2020年4月15日のニュース