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独ライプチヒ、日本人客“強制退去”認め謝罪「ミスだった。賠償したい」

[ 2020年3月3日 00:26 ]

ライプチヒサポーターはスタンドで「ラブ&ピース」というメッセージの人文字をつくっていたが…(AP)
Photo By AP

 ドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)の強豪ライプチヒは2日、公式ツイッターなどSNSで1日にホームで行われたレーバークーゼン戦で日本人団体客を試合途中に退去させたことを認め「ミスだった。賠償したい」と謝罪した。

 1日にライプチヒ―レーバークーゼンを現地で観戦した日本人が、ツイッターなどSNSで試合開始約15分で強制退去させられたことを記し、ドイツ主要紙ビルトは「日本人だから新型コロナウイルスに感染していた疑いがある」との理由でスタジアムから追い出されたと報じていた。

 クラブは「起こったミスを謝罪し、賠償します」とした上で「警備担当者たちは団体客に対し、ロバートコッホインスティテュート(危険性評価の原則と大規模イベントで推奨される対応)に沿った対応で一層厳しくコントロールするように促されていた。現在テーマとなっている大きな流れで、残念ながら私たちの日本人ゲストに対する解釈でミスが起きてしまいました」と警備担当者の解釈ミスだったと釈明した。

 さらに「私たちはこの場を借りて、このミスを謝罪したく、またしなければなりません。私たちは、この出来事の賠償をしたいと思い、該当者とコンタクトを取り次のホーム戦へ招待するために努力しているところです」と謝罪した上で、賠償のため退去者を次の試合に招待する意向を明かした。「コロナウイルスについての取り扱いにおいて、私たちはこれからも集中的に日々関係機関と連携をとり、全てのゲストにとってベストな解決策を見つけられるように尽力しています」と説明した。

 ライプチヒは差別反対を大きく掲げているクラブで、1日の試合前にはサポーターがスタンドで「ラブ&ピース」というメッセージの人文字をつくっていた。欧州では新型コロナウイルスに関連してアジア人に対する差別やヘイトなどが報じられている。

 ドイツでは新型コロナウイルスの感染者が150人を超えるなど、影響が広がっている。

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