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マジョルカ・久保、切れ戻った!103日ぶりネット揺らす五輪イヤー第1号、アシストも決めた

[ 2020年2月23日 05:30 ]

スペイン1部   マジョルカ3―3ぺディス ( 2020年2月21日 )

後半、同点ゴールを決めるマジョルカ・久保建英(C)SAFELOCKEntertainment
Photo By 提供写真

 マジョルカの日本代表MF久保建英(18)が21日、リーグ6試合ぶりに先発してフル出場したベティス戦で、3―3の引き分けに導く今季リーグ2点目を決めた。1―1の前半27分には味方の得点をアシストするなど全3得点に絡む活躍で敵地での勝ち点1獲得に貢献。地元メディアは「キャプテン翼」の姿に重ねて称賛した。

 日本の至宝が五輪イヤー最初のゴールを突き刺した。代名詞の左ではなく、意表を突く右足のシュート。後半25分、ほぼ正面の位置からやや右に流れるようなドリブルからだった。飛び込んでこない相手との間合いを見極めると、左足でボールをまたいでから右足を振った。低い弾道のシュートはGKの手をはじき、昨年11月10日のビリャレアル戦以来103日ぶりにゴールへと吸い込まれた。

 「何カ月も入れてなくて、もうゴールを入れる時だった。チームの助けになりうれしい。ゴールやアシストの数が増えるのはうれしい。自分のゴールが勝利につながらなかったことは残念だったが、個人的には満足している」

 戦術的な理由から先発を外れ続け、リーグ戦は6試合ぶりの先発出場。右サイドハーフでモレノ監督の起用に応えた。前半16分には自身のシュートのはね返りを味方が決めて先制。1―1の同27分には左サイドを深くえぐり、アシストも記録。攻撃の中心として改めて質の高さを示した。

 「何分出ようが、最大限チームを助けるという気持ちに変わりはないけど、やっぱり先発で出たいし、自分は出られる力があると思う。それを見せられてよかった」

 地元のマルカ紙もアス紙も採点は3点中チーム最高評価の「2」。アス紙からは「日本人はキャプテン翼になりきった」と絶賛された。

 今月半ばには視察で欧州を訪れた森保監督とも対面した。夏の祭典を控え、久保の調子は日本の結果にも左右していく。試合後にモレノ監督からは「チームにとても貢献している」と高評価を受け、先発定着の鍵として「一歩前に進んだと思って、次に一歩下がらないように」と継続性を指摘された。18歳は「(継続性は)監督が全ての選手に求めること。ピッチにいる人はそこで全てささげなければ。うまくいく時もいかない時もあるが、自分はいつもチームの助けになるようにトライしている」と愚直で達観した言葉を残した。

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