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ネイマール ピッチに立たずステージ立った…CL決勝T直前またまた騒動

[ 2020年2月18日 08:30 ]

19年CLリバプール戦に出場した(左から)パリ・サンジェルマンFWネイマール、エムバペ(AP)
Photo By AP

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は18日に決勝トーナメント(T)が開幕し、各地で1回戦第1戦が行われる。悲願の初優勝を狙うパリ・サンジェルマン(フランス)は18日に敵地でドルトムント(ドイツ)と対戦。エースのブラジル代表FWネイマール(28)は肋骨負傷からの復帰が濃厚だが、ピッチ外ではまた騒動が浮上した。日本代表MF南野拓実(25)が加入した昨季王者リバプール(イングランド)は同じく18日に敵地でアトレチコ・マドリード(スペイン)と激突する。

 パリSGの10番が復帰する可能性が高まった。15日の国内リーグ・アミアン戦も欠場したFWネイマールについてトゥヘル監督は「まだドルトムント戦でプレーできるか分からない」と明言を避けたが、地元レキップ紙はネイマールが16日のチーム練習に参加し、敵地ドルトムントへ向かう遠征メンバーの21人に選ばれたと伝えた。

 最近は負傷とトラブル続きのスターに、またピッチ外での騒動が浮上した。昨年6月の右足首負傷で復帰が9月まで遅れ、10月には左太腿を痛めて約1カ月離脱。今年に入っても今月1日のモンペリエ戦で肋骨を負傷したが、翌日の自身の誕生日会には出席した。事前にトゥヘル監督から「明らかに邪魔。プロとして悪い印象を与える」と苦言を呈されても意に介さず、チームメートも招待しクラブで毎年恒例の派手なパーティーを開催した。

 その後も離脱が続く中で、13日にはドイツのデュッセルドルフでファッションショーに参加。指揮官は「クラブから数週間前に聞いていた」と理解を示したものの、パリジャン紙は「ネイマールの職業は何だ?サッカー選手としてドルトムント戦でプレーできるかは不明だが、モデルとしてステージは歩けるようだ」と皮肉った。

 首位を独走する国内リーグでは今季14試合13点と結果は残しているが、2試合の出場停止と負傷欠場があった欧州CL1次リーグは2試合1得点。エースとして本領を発揮すべき欧州CLで加入後3季連続で1回戦敗退となれば、今夏の移籍騒動で不満を抱えるサポーターから“戦犯”と糾弾されることは火を見るよりも明らかだ。

 今季28試合で24点を挙げてネイマールの穴を埋めたフランス代表FWエムバペは、1日のモンペリエ戦での交代を巡りトゥヘル監督と衝突。フランス王者は悲願の頂点を目指す決勝Tを、攻撃の二枚看板に不安を抱えながら迎えることになる。

 《ネイマール最近の主なトラブル》
 ★判定批判 19年3月に負傷欠場した欧州CL決勝T1回戦で、パリSGがマンチェスターUに敗退後にSNSで判定批判。欧州CL2試合出場停止処分。
 ★観客と口論 4月にフランス杯決勝でレンヌに敗れた後、表彰式に向かう途中で観客と口論となり相手の肩付近を小突く。国内リーグ3試合出場停止。
 ★暴行疑惑 5月にブラジルからパリに呼び寄せた女性から性的暴行で訴えられた。本人はSNSで疑惑を否定し、7月に証拠不十分で不起訴となった。
 ★移籍騒動 7月にチーム合流が遅れ、バルセロナ復帰を希望していると報じられて大騒動に。交渉は成立せずに結局残留となったが、ホームの観客からブーイングなど批判を受けた。

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2020年2月18日のニュース