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柏・DF大南拓磨 スピード生かし新天地での競争勝ち取る

[ 2020年2月9日 09:00 ]

柏DF・大南拓磨
Photo By スポニチ

 【2020・J1 東京五輪世代注目の男(9)柏・DF大南拓磨】センターバック(CB)だけでも6、7人いる厳しい競争の中で、大南は日々アピールしている。ポジション確保は簡単ではないが、「柏は個々のレベルが高く、凄い選手がそろっている。競争に勝っていけば五輪が見えてくる。いい環境に身を置けている」と、笑顔を見せた。

 スピードを生かしたカバリングや相手との競り合いには自信を持っている。昨季は磐田のCBとして22試合に出場したが、チームがJ2に降格したことが転機になった。「磐田に残ってJ1に昇格させるために頑張るという選択肢もあったが、五輪を目指すためにはJ1で試合に出ていないと厳しい」。悩んでいたところに柏から誘いが来た。「チャンスをものにしたいと思った。柏のビジョンにも魅力を感じたし、レベルが高い選手の中でもまれれば個のレベルが上がると思った」

 1月のU―23アジア選手権で日本代表は史上初めて1次リーグで敗退した。テレビ観戦した大南は「あの場で悔しい思いを共有できなかったが、そこにいられなかったのは力不足だから。でも、全試合失点したし、まだチームはできていない。チャンスはあると思っている」。五輪代表には欧州組やオーバーエージも入ってくるが、柏でポジションを獲得することが代表への近道と考えている。

 双子の兄・良樹は「超大南」の名で芸人として活動している。「夢を懸けてるのは魅力で、僕もそういう環境にいる。お互いに刺激を受けながらやれている」。五輪とテレビ。世界は違うが夢に向かって互いに切磋琢磨(せっさたくま)する。

 ◆大南 拓磨(おおみなみ・たくま)1997年(平9)12月13日生まれ、愛知県出身の22歳。6歳からサッカーを始め、愛知FCから名古屋FCU―15を経て高校は強豪・鹿児島実へ。小学生の頃はフットサルの名古屋オーシャンズ下部組織でもプレーして技術を磨いた。元々は攻撃的なポジションだったが高校時代にDFに転向、U―18日本代表候補にも選ばれた。卒業後に磐田入り。1メートル84、76キロ。利き足は右。J1では28試合0点。趣味は釣り。

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2020年2月9日のニュース