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C大阪・DF瀬古歩夢 目に見えて成長中、代表再選出へ定位置築く

[ 2020年2月3日 08:30 ]

2020・J1 東京五輪世代注目の男(3)

C大阪のDF瀬古歩夢
Photo By スポニチ

 自分へのふがいなさを抱えながら、C大阪のDF瀬古歩夢(19)はテレビの生中継を見ていた。昨年12月28日の親善試合ジャマイカ戦はフル出場で完封勝利に貢献しながら、今年1月に開催されたU―23アジア選手権はメンバー外。3戦未勝利と結果を残せず、1次リーグで敗退したチームを画面越しに応援するしかなかった。

 「テレビで見てましたよ。なんていうんやろ…。自分が見ていることが悔しかったし、そこに自分がいないことに悔しかった。自分の力不足だということも分かっているんで」

 18年10月にトップチームとプロ契約を交わし、実質的なルーキーイヤーだった昨季から出場機会を得た。対人などの守備能力だけでなく、両足から繰り出す高精度のフィードが持ち味。攻撃の起点となれる現代的なセンターバックだ。

 伸びしろを示すかのように、知らない間に体も大きくなっていた。公表している身長と体重は1メートル83、72キロだが「最近測ったら、身長が伸びてて1メートル85ぐらいになってたんですよ」と言う。練習以外での地道なトレーニングの成果もあり体重も80キロの大台に到達。海外の選手にも当たり負けしない強さを身につけた。

 「今年の目標に五輪に出ることがありますけど、まずコンスタントにチームで試合に出続けることが自分にとって大事になる。そこを意識しながらやりたい」。昨季J1でリーグ最少失点を誇ったC大阪で定位置を築けば、おのずと道は開かれる。

 ◆瀬古 歩夢(せこ・あゆむ)2000年(平12)6月7日生まれ、大阪府出身の19歳。小学1年からサッカーを始め、中泉尾JSCからC大阪U―12に進み、同U―15、同U―18を経て18年10月にプロ契約を締結。昨季は13試合出場1得点し、U―20W杯ポーランド大会にも出場した。1メートル83、72キロ。利き足は右。

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2020年2月3日のニュース